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18.3.2.2 バックアップの自動削除

ディスク容量の過度な消費を防ぐため、Emacsは自動的に番号つきバックアップを削除することができます。一般的にEmacsは一番古いバックアップと、一番新しいバックアップをいくつか保持し、その間にあるバックアップを削除します。これは新しいバックアップが作られる度に行なわれます。

2つの変数kept-old-versionsおよびkept-new-versionsが、この削除を制御します。これらの変数の値は順に、削除せずに残す一番古い番号(小さい番号)のバックアップと、一番新しい番号(大きい番号)で、新しいバックアップが作られる度に評価されます。中間のバックアップ(一番古いものと一番新しいものを除いたもの)は、余分なバージョンで、これらのバックアップは削除されます。これらの変数の値は余分なバージョンを削除するとき、つまり新しいバックアップが作られた直後に使われます。新しく作られたバックアップは、kept-new-versionsのカウントに含まれます。デフォルトでは、両方の変数の値は2です。

delete-old-versionstのとき、Emacsは何も尋ねずに余分なバックアップファイルを削除します。nil(デフォルト)のとき、Emacsは余分なバージョンのバックアップを削除するか尋ねます。他の値の場合、Emacsはバックアップの自動削除をしません。

Diredの.(ピリオド)コマンドでも、古いバージョンを削除できます。Dired Deletionを参照してください。