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8.1 ミニバッファーを使う

ミニバッファーを使用中、ミニバッファーはエコーエリアにカーソルとともに表示されます。ミニバッファーは通常、コロンが最後についたプロンプト(prompt)から開始されます。プロンプトはどのような入力が期待されるか、そしてそれがどのように使われるのかを示します。プロンプトは、フェイスminibuffer-promptを使ってハイライトされます。

ミニバッファーで入力するもっとも簡単な方法は、テキストを入力してからRETで引数入力を完了してミニバッファーを終了する方法です。かわりにC-gを入力して引数を求めているコマンドをキャンセルし、ミニバッファーを終了することもできます(Quittingを参照してください)。

コロンの前のカッコ内にデフォルト引数(default argument)を表示するプロンプトもあります。このデフォルト値は、RETだけを入力したときに、引数として使用されます。たとえばバッファー名を読み取るコマンドは、通常デフォルト値としてバッファー名を表示します。RETを入力することでデフォルトのバッファーにたいして処理を行うことができます。

Minibuffer Electric Defaultモードというグローバルマイナーモードを有効にしている場合、ミニバッファーの内容の変更を開始すると、Emacsはデフォルト引数を非表示にします。ミニバッファーのテキストを元に戻せば、ふたたびプロンプトにデフォルト値が表示されます。さらに変数minibuffer-eldef-shorten-defaultを非nil値に変更すると、スクリーンのスペースを節約するために、‘(default default)’のかわりに‘[default]’の形式でデフォルト値を表示します。このマイナーモードを有効にするには、M-x minibuffer-electric-default-modeとタイプしてください。

エコーエリアにミニバッファーが表示されると、他のエコーエリアの使用と競合するかもしれません。ミニバッファーがアクティブなとき、エラーメッセージや情報メッセージは一時的な表示となります。メッセージは数秒ミニバッファーを隠すように表示されるか、なにかタイプするまでのあいだ表示され、その後ミニバッファーに戻ります。ミニバッファーの使用中、キーストロークはエコーされません。