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ファイルシステムは、ファイルをディレクトリーにグループ化します。ディレクトリーリストは、ディレクトリーに含まれるファイルのリストです。Emacsはディレクトリーを作成および削除するコマンドを提供し、簡単な形式(ファイル名のみ)、および詳細な形式(サイズ、日付、作成者を含む)のディレクトリーリストを作成します。EmacsにはDiredと呼ばれるディレクトリーブラウザーも含まれています。詳細はDiredを参照してください。
簡単なディレクトリーリストを表示します(list-directory
)。
詳細なディレクトリーリストを表示します。
dirnameという名前の新しいディレクトリーを作成します。
dirnameという名前のディレクトリーを削除します。もし空でない場合、それらを再帰的に削除するか尋ねます。
ディレクトリーリストを表示するコマンドは、C-x C-d
(list-directory
)です。これはミニバッファーを使って、リストを表示するディレクトリーと、リストするファイルを指定するワイルドカードが含まれたパターンの両方により、ファイル名を読み取ります。たとえば
C-x C-d /u2/emacs/etc RET
これはディレクトリー/u2/emacs/etcのファイルをリストします。以下はファイル名のパターンを指定する例です。
C-x C-d /u2/emacs/src/*.c RET
通常、C-x C-dは名前だけを含む、簡単なディレクトリーリストを表示します。数引数(値は関係なし)は、サイズ、日付、所有者を含む詳細な一覧を作成するよう指示します。
ディレクトリーリストのテキストは、主に下位プロセスとしてls
を実行することにより取得されます。2つのEmacs変数が、ls
に指定するスイッチを制御します。list-directory-brief-switches
には、簡単な一覧に使うためのスイッチを文字列で指定します(デフォルトは"-CF"
)。list-directory-verbose-switches
には、詳細な一覧に使うためのスイッチを文字列で指定します(デフォルトは"-l"
)。
詳細なディレクトリー一覧では、Emacsはディレクトリーが含まれるディスクの空き容量についての情報を追加します。これはdirectory-free-space-program
で指定されたプログラムに、directory-free-space-args
で指定された引数を指定して実行します。
コマンドM-x
delete-directoryは、ミニバッファーを使ってディレクトリー名の入力を求め、空のときはディレクトリーを削除します。ディレクトリーが空でない場合、再帰的に削除するか確認を求めます。“Trash(ごみ箱)”(または“Recycle
Bin”)の機能をもつシステムでは、変数delete-by-moving-to-trash
をt
に変更することにより、指定したディレクトリーを無条件に削除するかわりに、ごみ箱に移動します。ごみ箱の使い方についての情報は、Misc File Opsを参照してください。