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11.7 Transient Markモードを無効にする

マークとリージョンのデフォルト動作では、マークをアクティブにセットすると、リージョンがハイライトされます。これはTransient Markモードと呼ばれます。これはデフォルトで有効になっているマイナーモードです。M-x transient-mark-mode、または‘Options’メニューの‘Active Region Highlighting’で切り替えることができます。オフにすることによりEmacsの操作モードは変更されます。

Transient Markモードがオフのときは、C-SPC C-SPCまたはC-u C-x C-xを使って一時的にアクティブにすることができます。

C-SPC C-SPC

ポイント位置にマークをセット(普通のC-SPCと同様)して、マークが非アクティブになるまでの間、1度だけTransient Markモードを有効にします(実際にはこれは独立したコマンドではなくC-SPCコマンドを2回行っています)。

C-u C-x C-x

ポイントとマークを交換してからマークをアクティブにして、次にマークが非アクティブになるまでの間、Transient Markモードを一時的に有効にします(これはプレフィクス引数を指定したC-x C-x (exchange-point-and-mark)コマンドです)。

これらのコマンドはマークをセットまたはアクティブにして、マークが非アクティブになるまでの間Transient Markモードを有効にします。これらを使う1つの理由は、いくつかのコマンドはTransient Markモードがオフのとき、リージョンにたいしてではなくバッファー全体を処理するからです。Transient Markモードを一時的に有効にできれば、これらのコマンドをリージョンにたいして処理させることができます。

リージョンをマウス(Setting Markを参照してください)、またはシフト選択(Shift Selectionを参照してください)で指定したときも、一時的にTransient Markモードが有効になり、リージョンがハイライトされます。