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20.6 ウィンドウでのバッファーの表示

ユーザーのコマンドの結果として、任意のバッファーが表示または“ポップアップ”されるのは、Emacsでは一般的な処理です。コマンドがこれを行うには、いくつかの異なる方法があります。

C-x C-f (find-file)のような多くのコマンドは、選択されたウィンドウを“乗っ取って”バッファーを表示します。これらのコマンドは通常、switch-to-bufferを内部的に呼び出すことにより機能します(Select Bufferを参照してください)。

選択されたウィンドウを乗っ取らずに、たとえばウィンドウを分割して新しいウィドウを作り、そこにバッファーを表示するといったような、“利口な”表示を試みるコマンドがいくつかあります。さまざまなヘルプコマンド(Help)を含む、そのようなコマンドは内部的にdisplay-bufferを呼び出すことにより機能します。詳細は、Window Choiceを参照してください

他のコマンドはdisplay-bufferと同じことを行いますが、それに加えてバッファーの編集を開始できるように、表示されたウィンドウを選択します。コマンドC-x ` (next-error)が1つの例です(Compilation Modeを参照してください)。そのようなコマンドは、内部的に関数pop-to-bufferを呼び出すことにより機能します。Switching to a Buffer in a Window in The Emacs Lisp Reference Manualを参照してください。

名前が-other-windowで終わるコマンドは、display-bufferと同じように振る舞います。例外はそれらが決して選択されたウィンドウに表示しない点です。これらのコマンドのいくつかは、プレフィクスキーC-x 4にバインドされています(Pop Up Windowを参照してください)。

名前が-other-frameで終わるコマンドは、display-bufferと同じように振る舞います。例外は、i)選択されたウィンドウに決して表示しない、ii)ウィンドウを分割してバッファーを表示するのではなく新しいフレームを作成して表示する(あたかも変数pop-up-framestされているかのように)、という2点です(Window Choiceを参照してください)。これらのコマンドのいくつかは、プレフィクスキーC-x 5にバインドされています。