DocViewモードは、DVI、PostScript(PS)、PDF、OpenDocument、Microsoft
Officeドキュメントを閲覧するためのメジャーモードです。このモードはスライス、ズーム、ドキュメント内の検索などの機能を提供します。これは、gs
(GhostScript)、またはmudraw
/pdfdraw
(MuPDF)、およびその他の外部ツール14を使用して、ドキュメントを一連のイメージに変換し、それらのイメージを表示することにより機能します
DocViewモードで表示可能なドキュメントをvisitすると、Emacsは自動的にDocViewモードを使用します15。例外として、PostScriptファイルをvisitしたとき、EmacsはPostScriptファイルをテキストとして編集するためのメジャーモードの、PSモードに切り替わります。しかし、これはDocView
minorモードも有効にするので、C-c
C-cとタイプして、そのドキュメントを閲覧することができます。DocViewモードまたはDocView minorモードでは、C-c
C-c
(doc-view-toggle-display
)を繰り返すことにより、DocViewとその背後にあるファイル内容を切り替えることができます。
いくつかの要件が満たされないとき(たとえばテキスト端末のフレームを操作していたり、そのemacsはPNGをサポートしないときなど)に、通常DocViewモードで処理されるファイルをvisitした場合は、そのドキュメントの内容をプレーンテキストとして閲覧したいか問い合わせます。これに同意すると、そのバッファーはtextモードとなり、DocView
minorモードがアクティブになります。したがってC-c
C-cとタイプすることにより、fallbackモードに切り替わります。もう1度C-c
C-cとタイプすると、DocViewモードに戻ります。DocViewモードでC-c C-t
(doc-view-open-text
)とタイプすることにより、プレーンテキストで内容を表示することもできます。
コマンドM-x doc-view-mode
で、DocViewモードを明示的に有効にすることができます。また、M-x
doc-view-minor-mode
で、DocView minorモードに切り替えることができます。
DocViewモードを開始したときは、ウェルカム画面を表示して、そのファイルを1ページずつフォーマットしていきます。最初のページがフォーマットされると、そのページを表示します。
DocViewバッファーをkillするには、k
(doc-view-kill-proc-and-buffer
)とタイプします。バッファーを隠す(bury)には、q
(quit-window
)とタイプします。
• Navigation: | DocViewバッファーの操作。 | |
• Searching: | ドキュメント内の検索。 | |
• Slicing: | ページのどの部分を表示するか指定する。 | |
• Conversion: | 変換に影響を与えたり、それを誘発するもの。 |