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35 ドキュメントの閲覧

DocViewモードは、DVI、PostScript(PS)、PDF、OpenDocument、Microsoft Officeドキュメントを閲覧するためのメジャーモードです。このモードはスライス、ズーム、ドキュメント内の検索などの機能を提供します。これは、gs(GhostScript)、またはmudraw/pdfdraw(MuPDF)、およびその他の外部ツール14を使用して、ドキュメントを一連のイメージに変換し、それらのイメージを表示することにより機能します

DocViewモードで表示可能なドキュメントをvisitすると、Emacsは自動的にDocViewモードを使用します15。例外として、PostScriptファイルをvisitしたとき、EmacsはPostScriptファイルをテキストとして編集するためのメジャーモードの、PSモードに切り替わります。しかし、これはDocView minorモードも有効にするので、C-c C-cとタイプして、そのドキュメントを閲覧することができます。DocViewモードまたはDocView minorモードでは、C-c C-c (doc-view-toggle-display)を繰り返すことにより、DocViewとその背後にあるファイル内容を切り替えることができます。

いくつかの要件が満たされないとき(たとえばテキスト端末のフレームを操作していたり、そのemacsはPNGをサポートしないときなど)に、通常DocViewモードで処理されるファイルをvisitした場合は、そのドキュメントの内容をプレーンテキストとして閲覧したいか問い合わせます。これに同意すると、そのバッファーはtextモードとなり、DocView minorモードがアクティブになります。したがってC-c C-cとタイプすることにより、fallbackモードに切り替わります。もう1度C-c C-cとタイプすると、DocViewモードに戻ります。DocViewモードでC-c C-t (doc-view-open-text)とタイプすることにより、プレーンテキストで内容を表示することもできます。

コマンドM-x doc-view-modeで、DocViewモードを明示的に有効にすることができます。また、M-x doc-view-minor-modeで、DocView minorモードに切り替えることができます。

DocViewモードを開始したときは、ウェルカム画面を表示して、そのファイルを1ページずつフォーマットしていきます。最初のページがフォーマットされると、そのページを表示します。

DocViewバッファーをkillするには、k (doc-view-kill-proc-and-buffer)とタイプします。バッファーを隠す(bury)には、q (quit-window)とタイプします。


Footnotes

(14)

PostScriptファイルにたいしてはGhostScriptが絶対条件です。DVIファイルにたいしてはdvipdfまたはdvipdfmが必要です。OpenDocumentおよびMicrosoft Officeドキュメントにたいしてはunoconvツールが必要です。

(15)

そのドキュメントに必要な外部ツールが利用可能でなければならず、Emacsがグラフィカルなフレームで実行されていて、PNGイメージをサポートしなければなりません。これらの条件が満たされなければ、Emacsは他のメジャーモードにフォールバックします。