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名前が‘.tar’で終わるファイルは通常、tar
プログラムで作られたアーカイブです。Emacsはそれらを、Tarモードと呼ばれる特別なモードで表示します。これは内容をDiredに似たリストで提供します(Diredを参照してください)。リストの移動はDiredのときと同様で、アーカイブに含まれるファイルをvisitできます。しかしTarモードでは、Diredコマンドのすべてが利用可能ではありません。
Auto Compressionモードが有効な場合(Compressed Filesを参照してください)、Tarモードは圧縮アーカイブ(ファイルの拡張子が‘.tgz’、.tar.Z
、.tar.gz
)も使うことができます。
キーe、f、RETはすべて、ファイルをファイル自身のバッファーに展開します。それをバッファーで編集して、バッファーを保存すると、編集されたバージョンでTarバッファーのものを置き換えます。Tarバッファーでファイル名をマウスでクリックしても、同様なことが行えます。vはファイルをバッファーにViewモードで展開します(View Modeを参照してください)。oは、ファイルを展開して他のウィンドウで表示するので、ファイルの編集とアーカイブの操作を同時に行うことができます。
Diredと同様に、dは後でxを使ったときにファイルを削除するためにマークし、uはマークを外します。Cはファイルをアーカイブからディスクにコピーし、Rはアーカイブのファイルをリネームします。gはバッファーをディスク上のアーカイブでリバートします。キーM、G、Oは、ファイルのパーミッションビット、グループ、所有者を変更します。
Tarバッファーの保存により、構成要素に変更が施された、新しいバージョンのアーカイブをディスクに書き込みます。
Tarモードを使うのに、tar
プログラムは必要ありません。Emacsは直接アーカイブを読み込みます。しかし圧縮アーカイブへのアクセスには、適切な解凍プログラムが必要です。
arc
、jar
、lzh
、zip
、rar
、7z
、zoo
、および自己解凍実行形式のexe
には、互いに似通った異なるArchiveモードが使われます。
ArchiveモードのキーバインドはTarモードと同様で、それに加えてキーmは後に続く操作のためにファイルをマークし、M-DELはマークされたファイルのマークをすべて外します。キーaは、1行に収まらないようなアーカイブの、詳細なファイル情報の表示を切り替えます。ファイルのリネーム、ファイルモードや所有者の変更をサポートするアーカイブ書式は、いくつかに限られます。
Tarモードとは異なり、Archiveモードはアーカイブの展開と格納に、アーカイブプログラムを実行します。しかし、展開したりアーカイブ内のファイルを操作するときだけこれらのプログラムが必要で、アーカイブの目録を見るには必要ありません。プログラム名とセットできるオプションの詳細は、カスタマイズグループ‘Archive’でセットできます。