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31.12 ダイアリーエントリーのインポートとエクスポート

Emacsのダイアリーファイルと、他のさまざまなフォーマットの間で、ダイアリーエントリーを変換できます。

Outlookが生成したアポイントメントメッセージから、ダイアリーエントリーをインポートできます。そのようなメッセージをRmailやGnusで閲覧しているときは、エントリーをインポートするためにM-x diary-from-outlookを実行します。変数diary-outlook-formatsをカスタマイズすることにより、このコマンドに追加のアポイントメッセージ形式を認識させることができます。他のメールクライアントは、diary-from-outlook-functionを適切な値にセットできます。

icalendarパッケージにより、Emacsダイアリーファイルと、“RFC 2445 — Internet Calendaring and Scheduling Core Object Specification (iCalendar)”で定義されるiCalendarとの間で、データを変換することができます(初期のvCalendar形式も同様)。

コマンドicalendar-import-bufferは、カレントバッファーからiCalendarデータを抽出して、それをダイアリーファイルに追加します。この関数は、iCalendarデータを自動的に抽出するためにも適しています。たとえばRmailメールクライアントは、以下を使用できます:

(add-hook 'rmail-show-message-hook 'icalendar-import-buffer)

コマンドicalendar-import-fileは、iCalendarファイルをインポートして、その結果をEmacsダイアリーファイルに追加します。たとえば:

(icalendar-import-file "/here/is/calendar.ics"
                       "/there/goes/ical-diary")

もし違うファイルが存在する場合は、インポートファイルの内容を追加するために、#includeディレクティブを使うことができます。 Fancy Diary Displayを参照してください。

icalendar-export-fileを使って、Emacsダイアリーファイル全体をiCalendar形式にエクスポートできます。ダイアリーファイルの一部をエクスポートするには、関連する領域をマークして、icalendar-export-regionを呼び出します。どちらの場合も、Emacsは結果をターゲットファイルに追加します。