51.1 既存のバグレポートの既知の問題を読む
バグを報告する前に、少しでも可能なら、それが既知のものか確認してください。実際には、それがもっと後のEmacsリリースや、Emacsの開発バージョンですでにfixされているかもしれません。以下は、既知の問題について読むことができる、主な場所のリストです:
- etc/PROBLEMSファイル。C-h
C-pとタイプして読むことができます。このファイルには、Emacsをコンパイル、インストール、実行するときに出会う、既知の問題の詳しいリストが含まれています。次善策や解決策の提案も、多くあります。
- 追加のユーザーレベルの問題のいくつかは、Bugs and problems in GNU
Emacs FAQでも見ることができます。
-
http://debbugs.gnu.orgのGNU Bug
Tracker。Emacsのバグは‘emacs’パッケージの下のトラッカーにファイルされています。トラッカーは、各バグの状態、最初のバグレポート、バグ報告者とEmacs開発者によるフォローアップメッセージについて情報を記録します。subject、severity、その他の条件でバグを検索できます。
ウェブページでバグトラッカーを閲覧するかわりに、debbugs
パッケージを使用して、それをEmacsから閲覧できます。このパッケージはパッケージメニュー(Packagesを参照してください)を通じてダウンロードできます。このパッケージは、バグをリストするコマンドM-x
debbugs-gnu、特定のバグを検索するM-x
debbugs-gnu-searchを提供します。Emacsメンテナーにより適用されるユーザータグは、M-x
debbugs-gnu-usertagsで表示されます。
- ‘bug-gnu-emacs’メーリングリスト(ニュースグループ‘gnu.emacs.bug’も利用可能)。リストのアーカイブはhttp://lists.gnu.org/mailman/listinfo/bug-gnu-emacsで見ることができます。このリストはバグトラッカーに送られたEmacsバグレポートとドローアップメッセージの、“mirror”として機能します。これにはバグトラッカーが導入される前(2008年以前)の古いバグレポートも含まれています。
もし望むなら、メーリングリストに登録できます。このリストの目的はEmacsメンテナーにバグと機能リクエストの情報を提供するためのもので、報告には大量のデータが含まれるかもしれないことに注意してください。購読者はこれについて不満を言うべきではありません。
- ‘emacs-pretest-bug’メーリングリスト。このリストは今は使用されておらず、主に歴史的な興味のためのものです。一時は(たとえばまだリリースされていない)Emacs開発バージョンのために使用されていました。2003年から2007年中頃までのアーカイブは、http://lists.gnu.org/archive/html/emacs-pretest-bug/で見ることができます。現在は‘bug-gnu-emacs’にたいするエイリアスです。
- ‘emacs-devel’メーリングリスト。このメーリングリストにバグを報告する人がときどきいます。しかしこのリストの主な目的は違うので、バグレポートはバグリストに送るほうがよいでしょう。バグを報告する前に、この一覧を読んだことに感謝を感じることはありません。