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D.4 MotifメニューのXリソース

EmacsがMotifまたはLessTifのウィジェットを使用するXツールキットサポートつきでコンパイルされた場合、メニューバー、ポップアップメニュー、ダイアログボックスの外観をカスタマイズするために、Xリソースを使用できます。しかし、これらのリソースは、Lucidウィジェットとは組織方法が異なります。

メニューバーにたいするリソース名は‘pane.menubar’クラスの中にあり、それらは以下の形式で指定しなければなりません:

Emacs.pane.menubar.subwidget.resource:  value

ポップアップメニューにたいするリソースは、‘pane.menubar’ではなく、‘menu*’クラスの中にあります。ダイアログボックスにたいするリソースは‘dialog’クラスの中です。どの場合でも、それぞれのメニュー文字列がサブウィジェットです。サブウィジェットの名前は、メニューアイテム文字列と同じです。たとえば、メニューバーの中の‘File’メニューは、‘emacs.pane.menubar.File’という名前のサブウィジェットです。

通常は、メニューバー全体に同じリソースを指定したいでしょう。これを行なうには、特定のウィジェット名のかわりに‘*’を使用します。たとえば、サブメニューを含むすべてのメニューバーアイテムに、フォント‘8x16’を指定するには、以下のように記述します:

Emacs.pane.menubar.*.fontList:  8x16

サブメニューの中の各アイテムは、Xリソースにたいする独自の名前をもちます。たとえば‘File’サブメニューは、‘Save (current buffer)’という名前のアイテムをもちます。サブメニューアイテムにたいするリソース指定は以下のようになります:

Emacs.pane.menubar.popup_*.menu.item.resource: value

たとえば、以下は‘Save (current buffer)’アイテムにフォントを指定する方法です:

Emacs.pane.menubar.popup_*.File.Save (current buffer).fontList: 8x16

Tools’の下の、‘Spell Checking’の下の‘Complete Word’のような、第2レベルのアイテムには、以下のテンプレートが当てはまります:

Emacs.pane.menubar.popup_*.popup_*.menu.resource: value

たとえば、

Emacs.pane.menubar.popup_*.popup_*.Spell Checking.Complete Word: value

(これは長い1行で記述する必要があります。)

サブメニューアイテムにメニューバー自体とは異なる外観を与えたい場合、最初にすべてにたいしてリソースを指定してから、そのサブメニューにたいする値をオーバーライドしなければなりません。以下は例です:

Emacs.pane.menubar.*.fontList:  8x16
Emacs.pane.menubar.popup_*.fontList: 8x16

LessTifのファイル選択ボックスにたいしてリソースを指定するには、以下のように‘fsb*’を使用します:

Emacs.fsb*.fontList: 8x16

以下はLessTifのメニューバーとポップアップメニューにたいするリソースのリストです:

armColor

アームドボタン(armed button: 押されてまだ離されていないボタン)を表示するカラーです。

fontList

使用するフォントです。

marginBottom
marginHeight
marginLeft
marginRight
marginTop
marginWidth

アイテムの周囲に残すスペースの量を、ボーダーも含めて指定します。

borderWidth

メニューアイテムの各辺のボーダーの幅です。

shadowThickness

ボーダーの影の幅です。

bottomShadowColor

ボーダーの影の底辺と右辺のカラーです。

topShadowColor

ボーダーの影の上辺と左辺のカラーです。