Previous: , Up: Replace   [Contents][Index]


15.10.4 問い合わせつき置換

M-% string RET newstring RET

任意のstringnewstringで置換します。

C-M-% regexp RET newstring RET

regexpにたいする任意のマッチをnewstringで置換します。

foo’を‘bar’に置換するとき、すべてではなく、そのうちのいくつかだけを置換したいときは、M-% (query-replace)を使います。このコマンドは‘foo’を1つずつ検索して、それを置換するかを毎回尋ねます。この問い合わせを別とすれば、query-replacereplace-stringと同様に機能します(Unconditional Replaceを参照してください)。通常のように、case-replaceが非nilのときは、大文字小文字を区別します(Replacement and Caseを参照してください)。数引数を指定すると、単語区切り文字で区切られた単語だけを考慮します。負のプレフィクス引数は後方に置換します。

C-M-% (query-replace-regexp)は、regexpの検索と置換を行います。これはquery-replaceのように問い合わせを行う以外は、replace-regexpと同様に機能します。

これらのコマンドは、カレントのマッチを、フェイスquery-replaceを使ってハイライトします。他のマッチのハイライトにはインクリメンタル検索と同様に、フェイスlazy-highlightが使われます(Incremental Searchを参照してください)。デフォルトではquery-replace-regexpは、カレントマッチを置換する展開後の文字列を、ミニバッファーに表示します。特別なシーケンス‘\&’および‘\n’を展開せずに維持するには、query-replace-show-replacement変数をカスタマイズしてください。

以下は文字列またはregexpにたいするマッチが表示されているときにタイプできる文字です:

SPC

マッチをnewstringで置き換えます。

DEL

カレントマッチを置換せずに次のマッチへスキップします。

, (カンマ)

カレントマッチを置換して、結果を表示します。そして次に何をするかを文字入力するよう促します。置換がすでに行われているので、この状況ではDELSPCは等価で、どちらも次のマッチへ移動します。

ここでC-r(以下を参照)をタイプして、置換されたテキストを編集できます。C-x uをタイプして、置換を取り消すこともできます。これはquery-replaceを終了させるので、さらに置換を行う場合は、C-x ESC ESC RETで置換を再開しなければなりません(Repetitionを参照してください)。

RET

これ以上の置換を行わずに終了します。

. (ピリオド)

カレントマッチを置換してから、これ以上の検索を行わずに終了します。

!

これ以上の問い合わせをせずに、残りのマッチをすべて置換します。

Y (大文字)

複数バッファーの置換で、残りのバッファーの、残りのマッチをすべて置換します(これは選択したファイルにたいして問い合わせつきの置換を行う、DiredのQコマンドと似ています)。これはすべての一連の問い合わせにたいして、これ以上のユーザーとの対話なしに"yes"を答えます。

N (大文字)

複数バッファーの置換で、カレントバッファーの残りのマッチを置換せずに、次のバッファーへスキップします。これはカレントバッファーのマッチにたいする問い合わせに"no"を答えて、次のバッファーへと処理を続けます。

^

前のマッチの位置に戻ります。これは間違えて変更したときや、再検証したい場合に使います。

C-r

再帰編集レベル(recursive editing level)に入ります。これはマッチをnewstringで置換するだけでなく、編集したい場合に使用します。編集を終えたらC-M-cで再帰編集レベルを抜けて、次のマッチを処理します。Recursive Editを参照してください。

C-w

マッチを削除してから、C-rと同様に再帰編集レベルに入ります。これはstringを削除してから、テキストを挿入することにより置換を行う場合に使用します。編集を終えたらC-M-cで再帰編集レベルを抜けて、次のマッチを処理します。

e

置換文字列をミニバッファーで編集します。RETでミニバッファーを抜けると、カレントマッチをミニバッファーの内容で置換します。この新しい置換文字列は、残りのマッチにたいしても適用されます。

C-l

スクリーンを再描画します。その後でカレントマッチにたいして何を行うか、別の文字をタイプして指定しなければなりません。

C-h

上述したオプションの要約を表示します。その後でカレントマッチにたいして何を行うか、別の文字をタイプして指定しなければなりません。

上述した文字以外は、上述の文字リストのエイリアスです。たとえばynqは、SPCDELRETと等価です。

これらのエイリアス文字以外の文字は、query-replaceを終了してから、キーシーケンスの残りの部分を読みとります。したがってC-kとタイプすると、query-replaceを終了してから、行末までをkillします。

一度終了したquery-replaceを再開するには、C-x ESC ESCを使います。query-replaceは引数の読み取りにミニバッファーを使っているので、このキーシーケンスで再開させることができます。C-x ESC ESCを参照してください。

オプションsearch-invisibleは、query-replaceが非表示のテキストを扱う方法を決定します。Outline Searchを参照してください。

選択されたファイルにたいして問い合わせつきの置換を行う、DiredのQコマンドについては、Operating on Filesを参照してください。regexpにマッチするファイル名にたいして、ファイル名の変更、ファイルのコピー、ファイルのリンクを行うDiredのコマンドについては、Transforming File Namesを参照してください。