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7.11 コマンドの繰り返し

単純なキーで呼び出されるものや、M-x command-name RETで実行できるような多くのコマンドは、数引数で繰り返し回数(Argumentsを参照してください)を与えることで、その回数だけ繰り返すことができます。しかし、入力を求めるものや数引数を別の目的に使うコマンドでは、この方法はうまくいきません。

コマンドC-x z (repeat)は、Emacsコマンドを何回も反復する別の方法です。このコマンドは、直前のEmacsコマンドが何であっても、それを繰り返します。繰り返されるコマンドは、まえと同じ引数を使います。毎回新たに引数を読み取ることはしません。

コマンドを2回以上繰り返すにはzを追加して入力します。1つのzでコマンドを1回繰り返します。z以外の文字を入力するか、マウスボタンを押すと繰り返しを終了します。

たとえば、20文字削除するためにC-u 2 0 C-dと入力したとしましょう。C-x z z zと入力すれば、(引数を含めて)削除コマンドをさらに3回繰り返し、全部で80文字削除できます。始めのC-x zでコマンドを1回繰り返し、そのあとのそれぞれのzで1回ずつ繰り返します。