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33.6 複数のRmailファイル

Rmailはデフォルトで、あなたのプライマリーRmailファイル(primary Rmail file)を操作します。これは~/RMAILというファイルで、inboxファイルからメールを受け取ります。しかし他のRmailファイルを所有して。Rmailでそれを編集することができます。これらのファイルは、それら自身のinboxからメールを受け取ったり、明示的なRmailコマンドでメッセージを移動することができます(Rmail Outputを参照してください)。

i file RET

fileをEmacsに読み込んで、それにたいしてRmailを実行します(rmail-input)。

M-x set-rmail-inbox-list RET files RET

カレントRmailファイルにたいしてinboxファイル名を指定して、それからメールを取得します。

g

カレントRmailファイルのinboxから、新しいメールをマージします(rmail-get-new-mail)。

C-u g file RET

inboxファイルfileから新しいメールをマージします。

プライマリーRmailファイル以外のファイルでRmailを実行するために、Rmailでi (rmail-input)コマンドを使用できます。これは、そのファイルをRmailモードでvisitします。Rmailの外からでもM-x rmail-inputを使用することができますが、同じことを行なうC-u M-x rmailの方が簡単にタイプできます。

通常iで読み込むファイルは、有効なmboxファイルであるべきです。そうでない場合、Rmailはそのファイルのテキストをmbox形式に変換しようと試み、そのバッファーで変換されたテキストをvisitします。バッファーを保存すると、そのファイルが変換されます。

存在しないファイル名を指定した場合、iは新しいRmailファイルを作成するために、新しいバッファーを初期化します。

メニューからRmailファイルを選択することもできます。メニューClassifyの、アイテムInput Rmail Fileを選択して、Rmailファイルを選択します。変数rmail-secondary-file-directoryおよびrmail-secondary-file-regexpは、メニューがどのファイルを表示するかを指定します。最初の変数はファイルを探すディレクトリーを指定し、2番目の変数はそのディレクトリーのどのファイル(正規表現にマッチするファイルすべて)を表示するかを指定します。マッチするファイルがない場合、このメニューアイテムは選択できません。これらの変数は、出力するファイルの選択にも適用されます(Rmail Outputを参照してください)。

使用するinboxファイルは変数rmail-inbox-listにより指定され、これはRmailモードではバッファーローカルな変数です。特別な例外として、プライマリーRmailファイルにinboxを指定していない場合、これは環境変数MAIL、またはシステム標準のinboxを使用します。

g (rmail-get-new-mail)コマンドは、inboxのメールを、カレントRmailファイルにマージします。Rmailファイルにinboxがない場合、gは何もしません。コマンドM-x rmailも、新しいメールをプライマリーRmailファイルにマージします。

通常のinboxではないファイルからメールをマージするには、C-u gのようにgキーに数引数を与えます。するとファイル名を読み取り、そのファイルからメールをマージします。引数を使用してgを使用しても、inboxファイルの削除・変更はされません。したがって、これはあるファイルのメッセージを、他のファイルにマージする一般的な方法です。