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マージバッファーでは、相違は文字‘v’および‘^’のラインでマークされます。各相違は、以下の7つの状態のうち1つをもちます:
相違にはバージョンAが表示されています。aコマンドは常にこの状態を生成します。モードラインには‘A’が示されます。
相違にはバージョンBが表示されています。bコマンドは常にこの状態を生成します。モードラインには‘B’が示されます。
選択を行っていないので、相違にはデフォルトとしてAまたはBの状態が表示されています。すべての相違はdefault-A状態で開始されます(したがってマージバッファーはAバッファーのコピーとなります)が、例外として、もう一方のほうが“preferred(好ましい)”場合を除きます(以下参照)。
相違を選択したときに、状態はdefault-Aまたはdefault-Bから、AまたはBに遷移します。したがって、選択された相違が状態default-Aまたはdefault-Bをもつことはなく、これらの状態がモードラインに表示されることはありません。
コマンドd aは、デフォルトの状態にdefault-Aを選択し、d bはdefault-Bを選択します。これらで選択されるデフォルトは、まだ1度も選択していないか、好ましい候補をもたないすべての相違に適用されます。順番に移動しながらマージを行っている場合、一度も選択されていない相違とは、選択された相違の後のすべての相違です。したがって順番に移動しながら、セクションの間でd aとd bを使い分けることにより、マージバッファーのあるセクションにたいしてはバージョンAをデフォルトに、他のセクションにはバージョンBを効果的に選択できます。
相違には、状態Aまたは状態Bが表示されています。なぜなら、それがpreferred(好ましい)からです。これはまだ明示的な選択を行なっていないが、一方の候補は共通の祖先と同じなので、もう一方の候補の方が正しく見えることを意味します。したがってAバッファーが共通の祖先と同じ場合、バージョンBの方が好ましいといえます。なぜなら、それは実際に変更されているからです。
これら2つの状態は、モードラインに‘A*’と‘B*’で表示されます。
x cまたはx Cコマンドの結果として、相違は状態Aおよび状態Bが混合されたものを表示しています。
相違が1度この状態になると、aコマンドとbコマンドは、数引数を与えないかぎり何もしません。
モードラインには状態‘comb’が表示されます。