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27.14 Additional Options for Displaying Buffers

display-bufferの標準のディスプレイアクション(see Choosing Window)は、さまざまなユーザーオプションにより変更が可能です。

User Option: pop-up-windows

この変数の値が非nilの場合、display-bufferは表示のために既存のバッファーを分割して新たなウィンドウの作成を許される。

この変数は、主に後方互換のために提供される。値がnilのときは、アクション関数display-buffer-pop-up-window(Display Action Functionsを参照)を呼び出すだけのdisplay-buffer-fallback-action内の特別なメカニズムを経由して、display-bufferにしたがう。この変数は、display-buffer-alist等により直接指定できる、display-buffer-pop-up-window自体からは参照されない。

User Option: split-window-preferred-function

この変数は、バッファーを表示する新たなウィンドウを作成するための、ウィンドウを分割する関数を指定する。これは、実際にウィンドウを分割するために、アクション関数display-buffer-pop-up-windowにより使用される(Display Action Functionsを参照)。

デフォルト値はsplit-window-sensiblyで、これは以下で記述する。値は、ウィンドウを引数とする関数でなければならず、(要求されたバッファーを表示するために使用されるであろう)新たなウィンドウ、またはnil(分割の失敗を意味する)をリターンしなければならない。

Function: split-window-sensibly window

この関数は、windowを分割して、新たに作成したウィンドウをリターンする。windowを分割できなければ、nilをリターンする。

この関数は、ウィンドウが分割できるかどうか判断する際の、通常のルールにしたがう(Splitting Windowsを参照)。最初にまず、split-height-threshold(以下参照)、およびその他が課す制約の元、新たなウィンドウが下になるように分割を試みる。これが失敗したら、split-width-threshold(以下参照)が課す制約の元、新たなウィンドウが右になるように分割を試みる。これが失敗して、かつそのウィンドウがそのフレームの唯一のウィンドウの場合、この関数はsplit-height-thresholdを無視して、新たなウィンドウが下になるよう、再度分割を試みる。これも同様に失敗したら、この関数は諦めてnilをリターンする。

User Option: split-height-threshold

これはsplit-window-sensiblyにより使用される変数であり、ウィンドウを分割して新たなウィンドウを下に配置するかどうかを指定する。整数の場合は、元のウィンドウが最低でもその行数なければ分割しないことを意味する。nilの場合は、この方法では分割しないことを意味する。

User Option: split-width-threshold

これはsplit-window-sensiblyにより使用される変数であり、ウィンドウを分割して新たなウィンドウを右に配置するかどうかを指定する。整数の場合は、元のウィンドウが最低でもその列数なければ分割しないことを意味する。nilの場合は、この方法では分割しないことを意味する。

User Option: pop-up-frames

この変数の値が非nilの場合、新たにフレームを作成することによりdisplay-bufferがバッファーを表示できることを意味する。デフォルトはnil

nil値は、display-bufferがすでにbuffer-or-nameを表示しているウィンドウを探す際に、選択されたフレームだけでなく、可視およびアイコン化されたフレームを検索できることも意味する。

この変数は主に、後方互換のために提供されている。値が非nilのときは、アクション関数display-buffer-pop-up-frame(Display Action Functionsを参照)を呼び出すだけのdisplay-buffer-fallback-action内の特別なメカニズムを経由して、display-bufferにしたがう。この変数は、display-buffer-alist等により直接指定できる、display-buffer-pop-up-window自体からは参照されない(これはウィンドウの分割前に行われる)。この変数は、display-buffer-alist等により直接指定できる、display-buffer-pop-up-frame自体からは参照されない。

User Option: pop-up-frame-function

この変数は、バッファーを表示する新たなウィンドウを作成するための、フレームを作成する関数を指定する。これは、アクション関数display-buffer-pop-up-frameにより使用される(Display Action Functionsを参照)。

値は、フレームまたはフレームを作成できなかった場合はnilをリターンする、引数をとらない関数であること。デフォルト値は、pop-up-frame-alist(以下参照)により指定されるパラメーターを使用してフレームを作成する関数である。

User Option: pop-up-frame-alist

この変数は、フレームを新たに作成するためのpop-up-frame-functionのデフォルト関数により使用される、フレームパラメーター(Frame Parametersを参照)のalistを保持する。デフォルトはnil

User Option: same-window-buffer-names

選択されたウィンドウ内に表示されるべきバッファー名のリスト。このリスト内にバッファーの名前がある場合、display-bufferは選択されたウィンドウ内にそのバッファーを表示することにより、そのバッファーを処理する。

User Option: same-window-regexps

選択されたウィンドウ内に表示されるバッファーを指定する、正規表現のリスト。バッファー名がこのリスト内の正規表現のいずれかにマッチする場合、display-bufferは選択されたウィンドウ内にそのバッファーを表示することにより、そのバッファーを処理する。

Function: same-window-p buffer-name

この関数は、buffer-nameという名前のバッファーをdisplay-bufferで表示する場合、それが選択されたウィンドウ内に表示されるバッファーならtをリターンする。