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22.2.6 Mode Hooks

すべてのメジャーモードコマンドは、モード独自のノーマルフックchange-major-mode-after-body-hook、そのモードのモードフック、ノーマルフックafter-change-major-mode-hookを実行することにより終了すべきです。これは、run-mode-hooksを呼び出すことにより行われます。もしそのモードが派生モードなら、自身のbody内で他のメジャーモード(親モード)を呼び出す場合は、親モードが自身でこれらのフックを実行しないように、delay-mode-hooksの中でこれを行うべきです。そのかわりに、派生モードは親のモードフックも実行する、run-mode-hooksを呼び出すのです。Major Mode Conventionsを参照してください。

Emacs 22より前のバージョンのEmacsには、delay-mode-hooksがありません。また、Emacs 24より前のバージョンには、change-major-mode-after-body-hookがありません。ユーザー実装のメジャーモードがrun-mode-hooksを使用せず、これらの新しい機能を使用するようにアップデートされていないときは、これらのメジャーモードは以下の慣習に完全にしたがわないでしょう。それらのモードは、親のモードフックをあまりに早く実行したり、after-change-major-mode-hookの実行に失敗するかもしれません。そのようなメジャーモードに遭遇した場合は、以下の慣習にしたがって修正をお願いします。

define-derived-modeを使用してメジャーモードを定義したときは、自動的にこれらの慣習にしたがうことが確実になります。define-derived-modeを使用せずにメジャーモードを“手動”で定義した場合は、これらの慣習を自動的に処理するように、以下の関数を使用してください。

Function: run-mode-hooks &rest hookvars

メジャーモード、この関数を使用してそれらのモードフックを実行すべきである。これはrun-hooks(Hooksを参照)と似ているが、change-major-mode-after-body-hookafter-change-major-mode-hookも実行する。

この関数が、delay-mode-hooksフォーム実行中に呼び出されたときは、それらのフックを即座には実行しない。かわりに、次のrun-mode-hooks呼び出しでそれらを実行するようにアレンジする。

Macro: delay-mode-hooks body…

あるメジャーモードコマンドが他のメジャーモードコマンドを呼び出すとき、それはdelay-mode-hooksの内部で行われるべきである。

このマクロはbodyを実行するが、body実行中はすべてのrun-mode-hooks呼び出しにたいして、それらのフックの実行を遅延するよう指示する。それらのフックは、実際にはdelay-mode-hooks構造の最後の後、次のrun-mode-hooks呼び出しの間に実行されるだろう。

Variable: change-major-mode-after-body-hook

これは、run-mode-hooksにより実行されるノーマルフックである。これは、そのモードのフックの前に実行される。

Variable: after-change-major-mode-hook

これは、run-mode-hooksにより実行されるノーマルフックである。これは、すべての適切に記述されたメジャーモードコマンドの一番最後に実行される。