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27.17 Quitting Windows

バッファーを表示するために使用しているウィンドウを削除したいときは、フレームからそのウィンドウを削除するために、delete-windowdelete-windows-onを呼び出すことができます(Deleting Windowsを参照)。その、が別フレームで表示されているときは、かわりにdelete-frameを呼び出したいと思うかもしれません(Deleting Framesを参照)。一方で、そのバッファーを表示するためにウィンドウが再利用されている場合は、関数switch-to-prev-bufferを呼び出して、前に表示されていたバッファーを表示したいと思うかもしれません(Window Historyを参照)。最終的には、そのウィンドウのバッファーをバリー(Buffer Listを参照)、またはkill(Killing Buffersを参照)したいと思うかもしれません。

以下のコマンドは、ウィンドウがバッファーを表示する方法を最初に入手する情報を使用して、上述した説明の自動化を試みます。

Command: quit-window &optional kill window

このコマンドは、windowをquitして、そのバッファーをバリーする。引数windowは生きたウィンドウでなければならず、デフォルトは選択されたウィンドウである。プレフィックス引数killが非nilなら、バッファーをバリーするかわりにkillする。これは、ウィンドウとそのバッファーを処理するために、次に説明する関数quit-restore-windowを呼び出す。

Function: quit-restore-window &optional window bury-or-kill

この関数は、windowにたいして、そのバッファーが表示される前に存在した状態へのリストアを試みる。オプション引数windowは生きたウィンドウでなければならず、デフォルトは選択されたウィンドウである。

windowがそのバッファーを表示するために特別に作成されたバッファーの場合、この関数はそのフレームに他に少なくとも1つの生きたウィンドウがなければ、windowを削除しない。windowがそのフレームで唯一のウィンドウであり、かつそのフレームの端末上に他のフレームが存在する場合、オプション引数bury-or-killがそのウィンドウをどうするかを決定する。If equals killの場合は、無条件でフレームは削除される。それ以外では、フレームの運命はそのフレームを単一の引数とするframe-auto-hide-function(以下参照)呼び出しにより決定される。

特別に作成されたウィンドウでない場合、この関数はwindow内で前に表示されていたバッファーの再表示を試みる。これは、前に表示されていたバッファーのウィンドウのスタート位置(Window Start and Endを参照)とポイント位置(Window Pointを参照)のリストアも試みる。加えて、windowのバッファーが過去に一時的にリサイズされていた場合、この関数はwindowの元の高さのリストアも試みる。

これまで説明したケースでは、window内で表示されているバッファーは、依然としてそのウィンドウにたいする最後のバッファー表示関数で表示されたバッファーである。その時点で他のバッファーが表示されている、または前に表示されていたバッファーがもはや存在しない場合、この関数はかわりに何か他のバッファーを表示するために、switch-to-prev-buffer(Window Historyを参照)を呼び出す。

オプション引数bury-or-killは、windowを処理する方法を指定し、以下の値を処理する。

nil

これは、バッファーを特別な方法で処理しないことを意味する。結果、windowが削除されない場合は、switch-to-prev-bufferの呼び出しにより、通常はそのバッファーが再び表示されるだろう。

append

これは、windowが削除されない場合、そのバッファーをwindowの前のバッファーリストの最後に移動するので、将来のswitch-to-prev-buffer呼び出しでこのバッファーには切り替わることは少なくなる。これは、そのバッファーをフレームのバッファーリストの最後への移動も行う。

bury

これは、windowが削除されない場合、そのバッファーをwindowの前のバッファーリストから削除する。これは、そのバッファーをフレームのバッファーリストの最後への移動も行う。この値は、バッファーをkillすることなくswitch-to-prev-bufferがこのバッファーに再び切り替えさせないようにする、もっとも信頼できる解決手段を提供する。

kill

これは、windowのバッファーをkillすることを意味する。

quit-restore-windowは、windowquit-restoreウィンドウパラメーター(Window Parametersを参照)の情報にもとづき判定を行い、処理後にそれをnilにリセットしている。

以下のオプションは、quitすべきウィンドウ、あるいはバリーすべきバッファーをもつウィンドウを1つだけ含むフレームを処理する方法を指定します。

User Option: frame-auto-hide-function

このオプションで指定された関数は、自動的にフレームを隠すために呼び出される。この関数は、フレームを唯一の引数として呼び出される。

ここで指定される関数は、選択されたウィンドウが専用(dedicated)で、かつバリーされるバッファーを表示しているときに、bury-buffer(Buffer Listを参照)から呼び出される。また、quitされるウィンドウのフレームが、そのウィンドウのバッファーを表示するために特別に作成されたフレームで、かつそのバッファーがkillされないときにも、quit-restore-window(上記)から呼び出される。

デフォルトでは、iconify-frame(Visibility of Framesを参照)を呼び出す。かわりに、フレームをディスプレイから削除するdelete-frame(Deleting Framesを参照)、フレームを変更せずに残すignore、またはフレームを唯一の引数とする任意の関数のいずれかを指定できる。

このオプションで指定された関数は、指定されたフレームが生きたウィンドウただ1つを含み、かつ同一端末上に少なくとも1つ他のフレームが存在する場合のみ呼び出されることに注意。