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17.3 Debugging Invalid Lisp Syntax

Lispリーダーは無効な構文(invalid syntax)について報告はしますが、実際の問題箇所は報告しません。たとえば、ある式を評価中のエラー“End of file during parsing(パース中にファイル終端に達した)”は、開カッコまたは開角カッコ(open parenthese or open square bracket)が多いことを示しています。Lispリーダーはこの不一致をファイル終端で検出しましたが、本来閉カッコがあるべき箇所を解決することはできません。同様に、“Invalid read syntax: ")"(無効なread構文:)")"”は開カッコの欠落を示していますが、欠落しているカッコが属すべき場所は告げません。ならば、どうやって変更すべき箇所を探せばよいのでしょうか?

問題が単なるカッコの不一致でない場合の便利なテクニックは、各defunの先頭でC-M-eとタイプして、そのdefunの最後と思われる箇所に移動するか確認する方法です。もし移動しなければ、問題はそのdefunの内部にあります。

マッチしないカッコがLispにおいてもっとも一般的な構文エラーなので、これらのケースにたいしてさらにアドバイスすることができます。(Show Parenモードを有効にしてコードにポイントを移動するだけで、カッコの不一致を探しやすくなるでしょう。)