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1.4 メニューバー

各Emacsフレームには通常、最上部にメニューバー(menu bar)があり、よく使われる操作を実行するために使用できます。これはあなた自身で簡単に確かめられますから、ここではそれらを列挙する必要はないでしょう。

マウスをサポートするディスプレー上では、マウスを使ってメニューバーからコマンドを選ぶことができます。メニューアイテムの後にある右矢印は、そのアイテムにサブメニューがあることを示します。アイテムの最後に‘...’がある場合は、コマンドを実際に実行する前に、そのコマンドがキーボードから引数を読み取ることを意味します。

メニューのコマンドの中には、他のコマンドと同様、キーが割り当てられているものもあります。そのような場合、メニューのアイテムの後ろのカッコ内にキーバインディングが表示されます。メニューアイテムの完全なコマンド名や説明文を見るには、C-h kとタイプしてから、通常どおりにマウスでメニューバーを選択してください(Key Helpを参照してください)。

マウスを使う代わりにF10(コマンドmenu-bar-openを実行します)を押せば、メニューバーの最初のアイテムを呼び出すことができます。その後は矢印キーでメニュー操作できます。選択されたメニューアイテムを起動するときはRET、メニュー操作をキャンセルするときはC-gESC ESC ESCを押します。

テキスト端末では、エコーエリアからメニューバーのメニューにアクセスすることもできます。これを行うには、変数tty-menu-open-use-tmmをカスタマイズして、非nil値にします。その後はF10をタイプするとメニューをドロップダウンせずに、コマンドtmm-menubarが実行されます(M-`は常にtmm-menubarを呼び出します)。tmm-menubarでは、キーボードでメニューアイテムを選択できます。暫定的な候補がエコーエリアに表示されるので、上矢印か下矢印でメニューの異なるアイテムを表示し、RETを押せばアイテムを選択できます。各メニューアイテムを文字か数字で指定することもできます(通常メニューアイテム名のイニシャル)。この文字または数字とアイテム名は‘==>’で区切られています。アイテムの文字または数字を押せばアイテムを選択することができます。