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24.2 タブストップ

Emacsは、特定の列番号がタブストップになるよう定義しています。これらはTextモードおよびそれに関連するモードで、TABおよびM-iのようなコマンドにより、空白文字が挿入されるときのストップポイントとして使用されます。変数tab-stop-listは、これらの位置を制御します。デフォルト値はnilで、これはタブストップが8列ごとという意味です。値には、タブストップの列番号を、0基準の列番号のリスト(昇順)で指定することもできます。Emacsは最後の要素と、その1つ前の要素の差分を繰り返すことにより、リストを無限に拡張します。

変数tab-stop-listを直接カスタマイズするかわりに、コマンドM-x edit-tab-stopsを通じて、タブストップを視認しながらセットする便利な方法があります。このコマンドは、以下のようなタブストップの説明を含んだバッファーに切り替えます。

        :       :       :       :       :       :
0         1         2         3         4
0123456789012345678901234567890123456789012345678
To install changes, type C-c C-c

最初の行は各タブストップ位置にコロンを示します。その後の2行はコロンが示す位置を表示します。tab-stop-listの値がnil(デフォルト)の場合、最初はコロンが表示されません。

異なるタブストップを置きたい列に、コロンを配して指定するために、このバッファーを編集できます。このバッファーはOverwriteモードを使用します(Minor Modesを参照してください)。Emacsは、最後に明示した2つのストップの差分を繰り返すことにより、タブストップのリストを無限に拡張することを思い出してください。編集が終わったら、新しいタブストップを有効にするために、C-c C-cとタイプします。通常、新しいタブストップのセッティングは、すべてのバッファーに適用されます。しかしM-x edit-tab-stopsを呼び出したバッファーにたいして、ローカルな変数tab-stop-listを作成していた場合(Localsを参照してください)、新しいタブストップのセッティングは、そのバッファーだけに適用されます。将来のEmacsセッションのためにタブストップのセッティングを保存するには、Customizeインターフェースを使用してtab-stop-listの値を保存します(Easy Customizationを参照してください)。

このセクションで議論したタブストップは、バッファーでタブ文字が表示される方法には影響しないことに注意してください。タブ文字は常に次のタブストップ表示(display tab stop)まで拡張される、空のスペースとして表示されます。Text Displayを参照してください。