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28.3.2 タグテーブル

タグテーブル(tags table)は、特定のプログラムまたはドキュメントのソースコードをスキャンすることにより抽出されたタグ14を記録します。生成されたファイルから抽出されたタグは、タグ抽出の際にスキャンされる生成されたファイルではなく、その元になるファイルを参照します。生成されたファイルの例として、Cwebソース、Yaccパーサー、Lexスキャナー定義から生成されたCファイルや、プリプロセスされたCファイルの.i.fppソースファイルをプリプロセスすることにより生成されるFortranファイルがあります。

タグテーブルを生成するには、ドキュメントまたはソースコードファイルにたいして、シェルコマンドetagsを実行します。‘etags’プログラムは、タグテーブルファイル(tags table file)、または略記してタグファイル(tags file)にタグを書き込みます。タグファイルは慣習的にTAGSという名前です。Create Tags Tableを参照してください(同じフォーマットでこのようなテーブルを生成できる他のコマンドを使用して、タグテーブルを作成することも可能です)。

Emacsは、xrefにたいするサポートされたバックエンドとして、etagsパッケージを通じてタグテーブルを使用します。タグテーブルはEmacsディストリビューションの一部であるetagsコマンドにより生成されるので、ここではタグテーブルについて、より詳細に説明します。

Ebrowse機能はetagsに似ていますが、C++に特化したものです。Ebrowse in Ebrowse User’s Manualを参照してください。 Semanticパッケージは、etags機能とは別の、タグを生成して使用する他の方法を提供します。Semanticを参照してください。


Footnotes

(14)

tagは、識別子リファレンスの同義語です。etagsパッケージにもとづいたコマンドおよび機能では、伝統的に“tag”という用語をこの意味に使用します。以下のサブセクションでは、この伝統にしたがいます。