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このセクションではRmailが、メールヘッダー、MIMEのセクションと添付、URL、暗号化されたメッセージを表示する方法を説明します。
ヘッダーの完全表示を切り替えます(rmail-toggle-header
)。
各メッセージを最初に表示する前に、Rmailは余分な物を減らすために、重要でないヘッダーを隠して、メッセージのヘッダーを再フォーマットします。t
(rmail-toggle-header
)コマンドは、これを切り替えます。つまり再フォーマットされたヘッダーフィールドと、完全な元のヘッダーの間で、表示を切り替えます。正の引数を指定した場合、このコマンドは再フォーマットされたヘッダーを表示します。0または負の引数を指定した場合、完全なヘッダーを表示します。メッセージを再選択することにより、必要な場合は再フォーマットします。
変数rmail-ignored-headers
は、隠すべきヘッダーフィールドを指定する正規表現を保持します。これにマッチするヘッダー行は隠されます。変数rmail-nonignored-headers
は、これをオーバーライドします。この変数の正規表現にマッチするヘッダーフィールドは、たとえそれがrmail-ignored-headers
にマッチしても、表示されます。変数rmail-displayed-headers
は、これら2つの変数のかわりに使用されます。非nil
の場合、その値には表示するヘッダーを指定する正規表現を指定します(デフォルトはnil
です)。
Rmailは特に重要なヘッダーフィールド —
デフォルトでは‘From’と‘Subject’フィールドをハイライトします。ハイライトにはrmail-highlight
フェイスが使用されます。変数rmail-highlighted-headers
は、ハイライトするヘッダーフィールドを指定する正規表現を保持します。これがヘッダーフィールドの先頭にマッチした場合、フィールド全体がハイライトされます。この機能を無効にするには、rmail-highlighted-headers
にnil
をセットしてください。
メッセージがMIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)形式で、複数パート(MIMEエンティティー)が含まれている場合、Rmailは各パートにタグライン(tagline)を表示します。タグラインはそのパートのインデックス、サイズ、コンテントタイプを要約します。コンテントタイプに依存して、1つ以上のボタンが含まれる場合があります。これらのボタンは、そのパートをファイルに保存する、などの処理を行ないます。
ポイント位置のMIMEパートを隠す、または表示します(rmail-mime-toggle-hidden
)。
次のMIMEタグラインのボタンにポイントを移動します(rmail-mime-next-item
)。
前のMIMEパートにポイントを移動します(rmail-mime-previous-item
)。
MIME表示とrawメッセージの表示を切り替えます(rmail-mime
)。
プレーンテキストのMIMEパートは、最初タグラインの直後に表示され、Rmailバッファーの他のタイプのMIMEパートは、Rmailバッファーの一部としてタグラインだけが表示され(メッセージがHTMLパートをもたない場合。以下参照)、実際のコンテンツは隠されています。どちらの場合も、MIMEパートのどこか、またはそれのタグラインでRETをタイプすることにより、表示と非表示を切り替えることができます(他の処理を行なうボタンがある場合を除きます)。RETとタイプするかマウスでクリックすることにより、タグラインボタンをアクティブにでき、TABでタグラインのボタンにたいして循環的にポイントを移動できます。
v
(rmail-mime
)コマンドは、上記で説明したデフォルトのMIME表示と、MIMEでデコードされていないrawデータの表示を切り替えます。プレフィクス引数を指定した場合は、ポイント位置にあるものの表示だけを切り替えます。
メッセージにHTMLのMIMEパートがあり、EmacsがHTMLを表示できる場合、Rmailはそれをplain-textパートより優先して表示します17。これを抑制してかわりにplain-textパートを表示するには、変数rmail-mime-prefer-html
をnil
にカスタマイズしてください。
RmailからMIMEでデコードされたメッセージの処理を抑止するには、変数rmail-enable-mime
をnil
に変更します。この場合、v
(rmail-mime
)は、カレントMIMEメッセージを表示するために、一時的なバッファーを作成します。
カレントメッセージが暗号化されている場合、復号化するためにM-x rmail-epa-decryptを使用します。これはEasyPGライブラリーを使用します(EasyPG in EasyPG Assistant User’s Manualを参照してください)。
RmailバッファーでGoto Addressモードを使用して、URLのハイライトとアクティブ化ができます:
(add-hook 'rmail-show-message-hook 'goto-address-mode)
このモードを使用すると、そのURLをmouse-2でクリック(またはmouse-1で素早くクリック)するか、ポイントをそこに移動してC-c RETとタイプすることにより、それらのURLをブラウズできます。Activating URLsを参照してください。