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28.1 バージョンコントロール

バージョンコントロールシステム(version control system)は、ソースファイルの複数のバージョンを記録したり、それらのバージョンの作成日時などや、誰が作成したか、何が変更されたかの説明などを記録できるプログラムのことです。

Emacsのバージョンコントロールのためのインターフェースは、VCと呼ばれます。VCコマンドは、複数の異なるバージョンコントロールシステムで機能します。現在のところ、Bazaar、CVS、Git、Mercurial、Monotone、RCS、SRC、SCCS/CSSC、Subversionがサポートされます。これらの中で、GNUプロジェクトのディストリビューションはCVS、RCS、Bazaarです。

バージョン管理システムで生成されたファイルをvisitすると、自動的にVCが有効になります。VCを無効にするには、カスタマイズ可能な変数vc-handled-backendsnilをセットします (Customizing VCを参照してください)。

カレントバッファーでvisitされているファイルにたいするVC状態の情報を更新するには、コマンドvc-refresh-stateを使用します。Emacsの外(たとえばシェルプロンプト)でバージョンコントロールコマンドを実行したときや、そのバッファーのファイルを別のバージョンコントロールシステム下に置いたとき、バージョンコントロールからそのファイルを完全に削除したときに、このコマンドは有用です。