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15.1.3 インクリメンタル検索でのyank

多くのケースで、ポイントの近くにあるテキストを検索文字列として使いたいことがあるでしょう。このサブセクションで説明されているコマンドにより、これを便利に行なえるようになります。

C-w (isearch-yank-word-or-char)は、検索された文字列のポイントの次の文字または単語を、検索文字列に追加します。これはポイント位置にあるテキストを検索する、簡単な方法です(コピーする対象を文字または単語のどちらにするかの決定は、発見的に行われます)。

同様にM-s C-e (isearch-yank-line)は、検索文字列にカレント行の残りの部分を追加します。ポイントが既に行末にある場合、次の行が追加されます。プレフィクス引数nを指定すると、次のn行を追加します。

インクリメンタル検索でのC-y (isearch-yank-kill)は、カレントkillを検索文字列に追加します。C-yの後にM-y (isearch-yank-pop)が呼び出されると、追加するテキストを、もっと前にkillされたものに置き換えます。これは通常のM-y (yank-pop)コマンドと似ています(Yankingを参照してください)。エコーエリアでmouse-2をクリックすることにより、はカレントのX選択(Primary Selectionを参照してください)を検索文字列に追加します(isearch-yank-x-selection)。

C-M-w (isearch-del-char)は検索文字列の最後の文字を削除し、C-M-y (isearch-yank-char)は検索されたポイントの後の文字を追加します。ポイントの後ろの文字を追加する他の方法は、M-e(Repeat Isearchを参照してください)でミニバッファーに移動してから、検索文字列の最後でC-fRIGHTをタイプします。C-fRIGHTをタイプするたびに、ポイントの後の文字が検索文字列に順次追加されます。

検索が大文字小文字を区別しない場合は通常、検索文字列にyankされるテキストは小文字に変換されるので、検索は大文字小文字を区別しないままです(case foldingを参照してください)。しかし、変数search-upper-case (search-upper-caseを参照してください)の値がnot-yanks以外の場合には、この小文字への変換は無効になります。