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33.7 外部ファイルへのメッセージのコピー

以下はRmailファイルから他のファイルにメッセージをコピーするコマンドです。

o file RET

カレントメッセージの完全なコピーを、ファイルfileに追加します(rmail-output)。

C-o file RET

カレントメッセージの表示にしたがい、ファイルfileに追加します(rmail-output-as-seen)。

w file RET

メッセージの本文だけをファイルfileに出力します。デフォルトのファイル名は、そのメッセージの‘Subject’ヘッダーからとられます。

コマンドoおよびC-oは、カレントメッセージのコピーを指定したファイルの最後に追加します。2つのコマンドの主な違いは、どれだけコピーするかです。C-oが現在表示されているヘッダーだけをコピーするのにたいし、oはヘッダーがすべて表示されていなくても、メッセージヘッダーを完全にコピーします。Rmail Displayを参照してください。加えて、ファイルがBabylフォーマットのとき、oはメッセージをBabylフォーマットに変換しますが、C-oはBabylファイルを出力できません。

Emacsバッファーで出力ファイルをvisitしていた場合、出力コマンドはメッセージをそのバッファーに追加します。最終的にそのバッファーをファイルに保存するかは、あなた次第です。

本文にファイル内容がそのまま記載されているようなメッセージを受信することがあるかもしれません。そのような場合、w (rmail-output-body-to-file)コマンドで、本文を(メッセージヘッダーを除いて)ファイルに保存できます。そのようなメッセージは‘Subject’フィールドにファイル名を意図した内容を含んでいる場合があるので、wコマンドは(ファイル名に可搬的に使用できないいくつかの文字を置換した後)デフォルトの出力ファイル名に‘Subject’フィールドを使用します。しかし、ファイル名はミニバッファーを使って読み取られるので、異なる名前を指定できます。

メニューからRmailファイルを選択して、メッセージを出力することもできます。メニューClassifyの、メニューアイテムOutput Rmail Fileを選択して、出力したいRmailファイルを選択します。これはoコマンドのように、カレントメッセージをそのファイルに出力します。変数rmail-secondary-file-directoryおよびrmail-secondary-file-regexpは、メニューがどのファイルを表示するかを指定します。最初の変数はファイルを探すディレクトリーを指定し、2番目の変数はそのディレクトリーのどのファイル(正規表現にマッチするファイルすべて)を表示するかを指定します。マッチするファイルがない場合、このメニューアイテムは選択できません。

oまたはC-oでメッセージをコピーすることにより、メッセージのオリジナルコピーには属性‘filed’が与えられるので、そのメッセージがカレントのときは、モードラインに‘filed’が表示されます。

各メールメッセージにたいして1つのコピーを保持したい場合は、変数rmail-delete-after-outputtをセットします。その場合、コマンドoC-oおよびwは、コピー後にオリジナルのメッセージを削除します(望むなら後で削除を取り消すことができる。Rmail Deletionを参照されたい)。

変数rmail-output-file-alistは、カレントメッセージの内容にもとづいて、理にかなったデフォルトの出力ファイルを指定できます。値は以下の形式をもつ要素のリストです:

(regexp . name-exp)

カレントメッセージにregexpにたいするマッチが存在する場合、デフォルトの出力ファイルはname-expになります。複数の要素がそのメッセージにマッチする場合、最初にマッチした要素がデフォルトのファイル名を決定します。式name-expは使用するファイル名を与える文字列定数、またはより一般的に、ファイル名を文字列として取得する任意のLisp式を指定できます。rmail-output-file-alistは、oC-oの両方に適用されます。

Rmailは、(rmail-file-nameで指定される)プライマリーRmailファイルから、(変数rmail-automatic-folder-directivesの値にもとづいて)他のファイルにメッセージを自動的に保存できます。この変数は、どのメッセージをどこに保存するかを指定する要素(‘directives’)のリストです。各directiveは出力ファイルからなるリストで、ヘッダー名と正規表現の組が1つ以上後に続きます。メッセージのヘッダーが指定された正規表現にマッチする場合、そのメッセージは与えられたファイルに保存されます。directiveが複数のヘッダーエントリーをもつ場合、それらすべてがマッチしなければなりません。Rmailはファイルrmail-file-nameからメッセージを表示するときdirectiveをチェックして、(もしあれば)最初のマッチに適用します。出力ファイルがnilの場合、そのメッセージは削除され、保存されません。たとえば特定のアドレスや、特定のsubjectのメッセージを保存するのに、この機能を使用することができます。