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18.3.5 ファイルのシャドーイング

特定のファイルと等しいshadowコピーを1つ以上の場所、ことによると異なるマシン間で保持するように計画できます。これを行うにはまず、shadowファイルグループをセットアップしなければなりません。これはリストにあるサイト間で共有される同じ名前のファイルのセットです。ファイルグループは永続的で、将来のEmacsセッションでも、現在のセッションと同様に適用されます。一度グループをセットアップすると、Emacsを終了する度に、編集したファイルをグループの他のファイルにコピーします。M-x shadow-copy-filesをタイプすることにより、Emacsを終了せずにコピーすることもできます。

shadowクラスターは、ディレクトリーを共有するホストのグループなので、それらのコピーは、そのディレクトリーにあるすべてのファイルを更新するのに充分です。shadowクラスターはそれぞれ名前を持ち、プライマリーホスト(コピーを行うホスト)のネットワークアドレスと、プライマリーホスト以外でクラスターに含めるホストを選択するための正規表現を指定します。M-x shadow-define-clusterによりshadowクラスターを定義できます。

M-x shadow-initialize

ファイルのシャドーイング(shadowing)をセットアップします。

M-x shadow-define-literal-group

サイト間で共有される単一のファイルを定義します。

M-x shadow-define-regexp-group

ファイルのグループがマッチするすべてのファイルを、ホスト間で共有するようにします。

M-x shadow-define-cluster RET name RET

shadowファイルのクラスターnameを定義します。

M-x shadow-copy-files

すべての保留中のshadowファイルをコピーします。

M-x shadow-cancel

ファイルにたいするshadow指示を取り消します。

shadowファイルグループをセットアップするには、M-x shadow-define-literal-groupまたはM-x shadow-define-regexp-groupを使います。詳細な情報は、これらの関数のドキュメント文字列を参照してください。

ファイルをshadowにコピーする前に、Emacsは確認を求めます。“no”を応えることにより、その時だけはコピーを回避できます。特定のファイルにたいして今後もshadowingを取り消したい場合、M-x shadow-cancelを使うことにより、shadowファイルグループを削除または変更します。

MS Widowsでは、ファイルのシャドーイングは利用できません。