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20.7 ウィンドウ処理のための便利な機能

Winnerモードはウィンドウの設定変更(たとえばフレームのウィンドウがどのように分割されたか)を記録するグローバルマイナーモードなのでそれらをundoできます。WinnerモードはM-x winner-mode、または変数winner-modeをカスタマイズすることにより切り替えることができます。このモードが有効な場合には、C-c left (winner-undo)は左のウィンドウの設定変更をundoします。undoしてから気が変わったら、C-c right (M-x winner-redo)を使ってundoした変更をredo(再実行)することができます。WinnerモードによるC-c leftC-c rightのバインドを抑制するために、変数winner-dont-bind-my-keysを非nil値にカスタマイズできます。デフォルトではWinnerモードはフレームごとに最大200個のウィンドウ設定を格納しますが、変数winner-ring-sizeにより変更できます。Winnerモードにリストアさせたくないようなウィンドウをもつバッファーがある場合には、それらの名前を変数winner-boring-buffersか正規表現winner-boring-buffers-regexpに追加しください。

Followモード(M-x follow-mode)は、複数のウィンドウの同じバッファーを同期するので、バッファーの隣接した部分が常に表示されます。Follow Modeを参照してください。

Windmoveパッケージはフレーム内で隣接するウィンドウに方向的に移動するコマンドを定義します。M-x windmove-rightはカレントで選択されたウィンドウのすぐ右のウィンドウを選択して、他の方向(left、up、down)にたいしても同じように機能します。M-x windmove-default-keybindingsにより、これらのコマンドはS-right等にバインドされます。これを行うことにより、それらのキーによるシフト選択は無効になります(Shift Selectionを参照)。ウィンドウを方向的に選択するコマンドにたいしても同じ方法でキーバインディングを定義できます。次のコマンドが表示しようとするバッファー用のウィンドウをどの方向に表示するか指定するコマンドのを定義にはM-x windmove-display-default-keybindingsを使用できます。方向的にウィンドウを削除するコマンド用にキーバインディングを定義するにはM-x windmove-delete-default-keybindings、選択されたウィンドウと指定方向のウィンドウのコンテンツの入れ替えるコマンド用のキーバインディングの定義にはM-x windmove-swap-states-default-keybindingsがあります。

コマンドM-x compare-windowsは、異なるウィンドウに表示されたテキストを比較します。Comparing Filesを参照してください。

Scroll Allモード(M-x scroll-all-mode)は、スクロールおよびポイント移動コマンドが、表示されているすべてのウィンドウに適用されるグローバルマイナーモードです。