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7.5 ファイル

Emacsのバッファーに挿入したテキストは、Emacsのセッションの間だけ存在します。テキストを永続化させるためには、それをファイル(file)に保存しなければなりません。

ホームディレクトリーに、test.emacsという名前のファイルがあるとしましょう。このファイルをEmacsで編集するには、以下を入力します

C-x C-f test.emacs RET

ここでファイル名は、コマンドC-x C-f (find-file)に与えられる、引数(argument)です。このコマンドは引数を読み取るためにミニバッファー(minibuffer)を使い、RETは引数を終端させます(ミニバッファーを参照してください)。

このコマンドに従うために、Emacsはそのファイルをvisit(訪問)します: すなわちバッファーを作成し、ファイル内容をバッファーにコピーし、編集のためにバッファーを表示します。テキストを変更したら、C-x C-s (save-buffer)と入力することにより、ファイルを保存(save)できます。これにより変更されたバッファー内容は、test.emacsに書き戻され永続化されます。保存するまでは、テキストへの変更はEmacs内部にだけ存在し、ファイルtest.emacsは変更されません。

ファイルを作成するには、すでにファイルが存在するかのようにC-x C-fでファイルをvisitするだけです。これはファイルに書き込みたいテキストを入力できる、空のバッファーを作成します。最初にこのバッファーをC-x C-sで保存するとき、Emacsは実際にファイルを作成します。

Emacsでファイルを使うことについてさらに学ぶには、ファイルの処理を参照してください。