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37 ドキュメントの閲覧

DocViewモードは、DVI、PostScript(PS)、PDF、OpenDocument、Microsoft Officeドキュメントといったドキュメントを閲覧するためのメジャーモードです。このモードはスライス、ズーム、ドキュメント内の検索などの機能を提供します。これは、gs(GhostScript)、pdfdraw/mutool draw (MuPDF)といったコマンド、およびその他の外部ツール19を使用して、ドキュメントを一連のイメージに変換、それらのイメージを表示することにより機能します。

DocViewモードで表示可能なドキュメントをvisitすると、Emacsは自動的にそのモードを使用します20。例外として、PostScriptファイルをvisitしたとき、EmacsはPostScriptファイルをテキストとして編集するためのメジャーモードの、PSモードに切り替わります。しかし、これはDocView minorモードも有効にするので、C-c C-cとタイプして、そのドキュメントを閲覧することができます。DocViewモードまたはDocView minorモードでは、C-c C-c (doc-view-toggle-display)を繰り返すことにより、DocViewとその背後にあるファイル内容を切り替えることができます。

いくつかの要件が満たされないとき(たとえばテキスト端末のフレームを操作していたり、そのEmacsはPNGをサポートしないときなど)に、通常DocViewモードで処理されるファイルをvisitした場合は、そのドキュメントの内容をプレーンテキストとして閲覧したいか問い合わせます。これに同意すると、そのバッファーはtextモードとなり、DocView minorモードがアクティブになります。したがってC-c C-cとタイプすることにより、fallbackモードに切り替わります。もう1度C-c C-cとタイプすると、DocViewモードに戻ります。DocViewモードでC-c C-t (doc-view-open-text)とタイプすることにより、プレーンテキストで内容を表示することもできます。

コマンドM-x doc-view-modeで、DocViewモードを明示的に有効にすることができます。また、M-x doc-view-minor-modeで、DocView minorモードに切り替えることができます。

DocViewモードを開始したときは、ウェルカム画面を表示して、そのファイルを1ページずつフォーマットしていきます。最初のページがフォーマットされると、そのページを表示します。

DocViewバッファーをkillするには、k (doc-view-kill-proc-and-buffer)とタイプします。バッファーを隠す(bury)には、q (quit-window)とタイプします。


Footnotes

(19)

PostScriptファイルではGhostScriptが必須条件です。DVIファイルにはdvipdfdvipdfm、OpenDocumentおよびMicrosoft Officeのドキュメントにはunoconvツールが必要です。

(20)

そのドキュメントに必要な外部ツールが利用可能でなければならず、Emacsがグラフィカルなフレームで実行されていて、PNGイメージをサポートしなければなりません。これらの条件が満たされなければ、Emacsは他のメジャーモードにフォールバックします。