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14.21 行の切り詰め

Emacsは行を継続(継続行を参照してください)するかわりに、長い行を切り詰めて表示できます。これは、スクリーンやウィンドウの幅より長い行は、全体が表示されないことを意味します。グラフィカルなディスプレーでは、行が切り詰められている場合、フリンジに小さな直矢印が表示されます。テキスト端末では、右端および/または左端の列に‘$’が表示されます。

水平スクロールは、自動的に行の切り詰めを引き起こします(水平スクロールを参照してください)。特定のバッファーにたいして行の切り詰めを明示的に有効にするには、コマンドC-x x t (toggle-truncate-lines)を使います。これは変数truncate-linesをローカルに変更することで機能します。値が非nilのときは、長い行は切り詰められ、nilのときは複数のスクリーン行に分けられます。変数truncate-linesをセットすると、現在のバッファーにローカルに適用されます。値を変更するまでは、デフォルト値(nil)が使われます。

行切り詰めと単語折り返し(次セクションで説明)は排他なので、toggle-truncate-linesで行切り詰めをオンにすると単語折り返しが無効になります。

ウィンドウを分割して狭くなりすぎたとき、Emacsは自動的に行の切り詰めを有効にします。これを制御する変数truncate-partial-width-windowsについては、ウィンドウの分割を参照してください。