このチャプターでは、メールを編集したり送信する通常のEmacsモードである、Messageモードを説明してきました。これは、いくつかの利用可能なモードのうちの1つに過ぎません。Emacs23.2以前では、デフォルトのモードはMailモードで、これは多くの点でMessageモードに似ていますが、MIMEサポートのような機能がありません。その他の利用可能なモードはMH-Eです(MH-E in The Emacs Interface to MHを参照してください)。
これらのメールユーザーエージェント(mail user
agents)から、メールを編集したり送信するための、好みの方法を選択できます。コマンドC-x m、C-x 4
m、C-x 5
mは指定されたエージェントを使用するので、Emacsでメールを送信する他の様々な部分(たとえばバグリポーターなど、バグの報告を参照してください)もこれを行ないます。メールユーザーエージェントを指定するには、変数mail-user-agent
をカスタマイズします。現在のところ、正式な値にはmessage-user-agent
(Messageモード)、sendmail-user-agent
(Mailモード)、gnus-user-agent
、mh-e-user-agent
が含まれます。更に追加のオプションが利用できるかもしれません。詳細についてはあなたのメールユーザーエージェントのマニュアルを確認してください。define-mail-user-agent
を使用すれば他のメールユーザーエージェントを定義することもできます。
他のメール作成方法を選択した場合、メールバッファーとMessageモードに関するこのチャプターの情報は適用できません。他の方法は違うバッファーで異なるフォーマットのテキストを使用し、コマンドも異なります。
同様に、メールを読むための好みの方法を指定するには、変数read-mail-command
をカスタマイズします。デフォルトはrmail
です(Rmailでメールを読むを参照してください)。