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これらの変数は、特定の設定だけにたいして使用されます:
COMSPEC
¶MS-DOSとMS-Windowsで、バッチファイルとシェルの内部コマンドを呼び出すときに使用する、コマンドインタープリターの名前です。MS-DOSでは、環境変数SHELL
のデフォルト値のためにも使用されます。
NAME
¶MS-DOSで、この変数は変数USER
のデフォルト値として使用されます。
EMACSTEST
¶MS-DOSで、内部端末エミュレーターの操作ログに使用するファイルを指定します。この機能はバグレポートを送るときに便利です。
EMACSCOLORS
¶MS-DOSで、スクリーンカラーを指定します。Emacsは開始時の数瞬、デフォルトカラーを表示するので、それらの指定にこの方法が便利です。
この変数の値は2文字のエンコーディングで指定し、それぞれデフォルトフェイスにたいして、1文字目はフォアグラウンドカラー、2文字目はバックグラウンドカラーを指定します。それぞれの文字は、標準のPCテキストモードディスプレーのカラーを記述する、16進コードを指定します。たとえばlight grayの背景色でblueのテキストを得たい場合は、‘EMACSCOLORS=17’を指定します。ここで1はカラーblue、7はカラーlight grayを指定しています。
PCディスプレーは通常、8色のバックグラウンドカラーだけをサポートします。しかしバックグラウンドカラーにたいして、16色すべてを使用できるDOSディスプレーにモードを切り替えるので、実際には4ビットのバックグラウンドカラーすべてが使用されます。
PRELOAD_WINSOCK
¶MS-Windowsでこの変数をセットしている場合、Emacsは開始時に、最初に要求されたときまで待たずに、ネットワークライブラリーのロードと初期化を行ないます。
emacs_dir
¶MS-Windowsでは、emacs_dir
は特別な環境変数で、これはEmacsがインストールされたディレクトリーのフルパスを指します。Emacsが標準的なディレクトリー構造にインストールされた場合、この変数の値は自動的に計算されます。他の環境変数とは異なり、これは開始時にEmacsによりオーバーライドされるので、標準的なインストールをした場合には、あなた自身がこの変数のセッティングを使用することは、あまりないでしょう。EMACSLOADPATH
のような他の環境変数をセットするとき、絶対パスをハードコーディングするより、emacs_dir
を使う法が便利だと気づくでしょう。これにより複数バージョンのEmacsが、同じ環境変数のセッティングを共有することが可能になり、環境やレジストリーのセッティングを変更せずに、Emacsのインストールディレクトリーを変更できるようになります。