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28.1.10 VC Directoryモード

VC Directoryバッファーは、ディレクトリーツリーにあるファイルのバージョンコントロール状態を見て、それらのファイルにバージョンコントロール操作を実行するために特化したバッファーです。特に複数ファイルのVCファイルセットにたいして、C-x v vのようなコマンドを適用するのに使用されます(VC Directoryコマンドを参照してください)。

VC Directoryバッファーを使用するには、C-x v d (vc-dir)とタイプします。これはミニバッファーを使用してディレクトリーの名前を読み取り、そのディレクトリーにたいするVC Directoryバッファーに切り替えます。デフォルトでは、バッファーの名前は*vc-dir*です。その内容については、 VC Directoryバッファーで説明します。

vc-dirコマンドは、指定したディレクトリーで使用されているバージョンコントロールシステムを自動的に検知します。そのディレクトリーにたいして複数のバージョンコントロールシステムが使用されている場合、C-u C-x v dのようにプレフィクス引数を指定して、このコマンドを呼び出す必要があるでしょう。これはVC Directoryバッファーが使用すべきバージョンコントロールシステムの入力を求めます。

VC Directoryバッファーに加えて、EmacsにはCVSに特化したPCL-CVSと呼ばれる似た機能があります。About PCL-CVS in PCL-CVS—The Emacs Front-End to CVSを参照してください。