Next: , Up: ピクチャーの編集   [Contents][Index]


43.1 Pictureモードでの基本的な編集

ほとんどのキーは、Pictureモードでも通常と同じことを、quarter-planeスタイルで行ないます。たとえばC-fは、picture-forward-columnを実行するようにリバインドされます。これはポイントを1列右に移動します。必要ならスペースを挿入するので実際の行末は関係ありません。C-bは、picture-backward-columnを実行するようにリバインドされます。必要ならタブを複数のスペースに変換して、常に1列ポイントを左に移動します。C-nC-pは、picture-move-downpicture-move-upを実行するようにリバインドされ、どちらもポイントが同じ列に留まるように、必要に応じてスペースの挿入とタブの変換を行ないます。C-eは、picture-end-of-lineを実行します。これは、その行の最後の非空白文字の後に移動します。C-aは、picture-beginning-of-lineを実行します(スクリーンモデルの選択は行の開始に影響を与えません。このコマンドが行なう追加事項は、カレントピクチャー列を0に更新することです)。

テキストの挿入は、Overwriteモードを通じてquarter-planeモデルに適合されます (マイナーモードを参照してください)。 自己挿入文字は既存のテキストを右にずらすのではなく、列ごとに既存のテキストを置き換えます。RETpicture-newlineを実行し、これは単に次の行の先頭に移動するので、新しいテキストでその行を置き換えることができます。

Pictureモードでは、通常は削除やkillを行なうコマンドは、かわりにテキストを消去(スペースで置き換え)します。DEL (picture-backward-clear-column)は、前の文字を削除するのではなく、スペースで置き換えます。これはポイントを後方に移動します。C-d (picture-clear-column)は、次の文字をスペースで置き換えますが、ポイントは移動しません(文字をクリアーして前方に移動したいときはSPCを使用します)。C-k (picture-clear-line)は、実際に行の内容をkillしますが、バッファーから改行は削除しません。

実際に挿入を行なうには、特別なコマンドを使わなければなりません。C-o (picture-open-line)は、カレント行の後に空行を作成します。行の分割はしません。PictureモードでもC-M-o (split-line)は意味があるので、変更されていません。C-j (picture-duplicate-line)は、カレント行の下に同じ内容の行を挿入します。

Pictureモードで実際の削除を行なうには、C-wC-c C-d(これは他のモードではC-dにバインドされているdelete-charにバインドされています)、またはピクチャー矩形コマンドの1つを使用します(Pictureモードの矩形領域コマンドを参照してください)。