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50.2.1 変数の確認とセット

C-h v var RET

変数varの値とドキュメントを表示します(describe-variable)。

M-x set-variable RET var RET value RET

変数varの値をvalueに変更します。

変数の値を調べるには、C-h v (describe-variable)を使用します。これはミニバッファーを使用して補完つきで変数名を読み取り、、変数の値とドキュメントの両方を表示します。たとえば、

C-h v fill-column RET

これは以下のような出力を表示します:

fill-column is a variable defined in ‘C source code’.
Its value is 70

  Automatically becomes buffer-local when set.
  This variable is safe as a file local variable if its value
  satisfies the predicate ‘integerp’.
  Probably introduced at or before Emacs version 18.

Documentation:
Column beyond which automatic line-wrapping should happen.
Interactively, you can set the buffer local value using C-x f.

You can customize this variable.

You can customize the variable’の行は、この変数がユーザーオプションであることを示します。C-h vはユーザーオプションだけに制限されません。これはカスタマイズ可能でない変数にも使用できます。

特定のカスタマイズ可能な変数をセットする一番簡単な方法は、M-x set-variableです。これはミニバッファーで変数名を読み取り(補完つき)、次にミニバッファーを使用して新しい値にたいするLisp式を読み取ります(M-nを使用してミニバッファーで編集するために、古い値を挿入することができます)。たとえば、

M-x set-variable RET fill-column RET 75 RET

これはfill-columnを75にセットします。

M-x set-variableはカスタマイズ可能な変数に制限されていますが、以下のようなLisp式で任意の変数をセットできます:

(setq fill-column 75)

このような式を実行するには、M-: (eval-expression)とタイプして、ミニバッファーで式を入力します(Emacs Lisp式の評価を参照してください)。かわりに*scratch*バッファーに移動して、式をタイプしてからC-jとタイプすることもできます(Lisp Interactionバッファーを参照してください)。

変数のセットは、Emacsのカスタマイズと同様、特に明記しない限りは、カレントEmacsセッションだけに影響します。将来のセッションのために変数を変更する唯一の方法は、初期化ファイルにそれを記述することです(Emacs初期化ファイルを参照してください)。

initファイルでカスタマイズ可能な変数をセットしていてCustomizeインターフェイスを使いたくない場合には、たとえば以下のようにsetoptを使うことができます:

(setopt fill-column 75)

これはsetqと同じように機能しますが、その変数に特別なセッター関数(setter function)があれば、setoptは自動的にそちらを実行します。一方カスタマイズ可能ではない変数にsetoptを使うこともできますが、setqを使うより効率性に劣ります。