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22.7 フレームコマンド

以下のコマンドは、フレームを削除したり操作するために使われます:

C-x 5 0

選択されたフレームを削除します(delete-frame)。1つしかフレームがないときは、エラーをシグナルします。

C-x 5 u

undelete-frame-modeが有効なら、最近削除された16のフレームのうちの1つのフレームにたいする削除を取り消します。プレフィックス引数なしならもっとも最近削除されたフレーム、1から16までのプレフィックス数引数を指定すると対応するフレームの削除を取り消します(1が最近削除されたフレーム)。

C-z

選択されたEmacsフレームを最小化(またはアイコン化)します(suspend-frame)。Emacsからのexitを参照してください。

C-x 5 o

他のフレームを選択して手前に表示します。このコマンドを繰り返すと、端末のすべてのフレームを循環することができます。

C-x 5 1

現在の端末の、選択されたフレーム以外のすべてのフレームを削除します。

M-F10

カレントフレームの最大化を切り替えます。フレームが最大化されているときはスクリーン全体に表示されます。

F11

カレントフレームのフルスクリーンモードを切り替えます(フルスクリーンと最大化の違いは、前者がウィンドウマネージャーの装飾を隠すことで、これによりEmacs自身のスクリーンスペースが若干増えます)。

フレームを本当に最大化またはフルスクリーンにするためには、変数frame-resize-pixelwiseを非nil値にカスタマイズする必要があるウィンドウマネージャーもいくつかあります。この変数を非nil値にセットすると、一般的にフレームのサイズ変更を行や列の整数倍ではなく、ピクセル単位で行うことができます。

C-x 5 0 (delete-frame)コマンドは、選択されたフレームを削除します。しかしEmacsセッションとの対話能力が失われるのを防ぐため、Emacsセッションの最後のフレームの削除は拒絶します。Emacsがデーモンとして実行されているとき(サーバーとしてのEmacsの使用を参照してください)は、普通の対話的なフレームがすべて削除された後も、常に仮想的なフレーム(virtual frame)が残ります。この場合、C-x 5 0は最後の対話的なフレームを削除できます。Emacsセッションに再接続するには、emacsclientを使うことができます。

C-x 5 1 (delete-other-frames)コマンドは、現在の端末(端末にはグラフィカルなディスプレイとテキスト端末の両方が含まれます)の、カレントのフレーム以外のすべてのフレームを削除します。非ウィンドウ端末を参照してください)。他のグラフィカルなディスプレイ、またはテキスト端末で開いたフレームをもっている場合、これらは削除されません。

C-x 5 o (other-frame)コマンドは、現在の端末の次のフレームを選択します。EmacsをXウィンドウシステム上のウィンドウマネージャーで使っていて、どんなフレームだろうと、マウスカーソルが上にくるとそのフレームを選択(またはフォーカスを与える)するようになっている場合、このコマンドが正常に機能するために、変数focus-follows-mousetに変更する必要があります。これはC-x 5 oを呼び出し、マウスカーソルを選択されたフレームにワープさせます。