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20.1 バッファーの作成と選択

C-x b buffer RET

bufferという名前のバッファーを、選択または作成します(switch-to-buffer)。

C-x 4 b buffer RET

同様ですが、他のウィンドウでbufferを選択します(switch-to-buffer-other-window)。

C-x 5 b buffer RET

同様ですが、別のフレームでbufferを選択します(switch-to-buffer-other-frame)。

C-x LEFT

バッファーリストの、前のバッファーを選択します(previous-buffer)。

C-x RIGHT

バッファーリストの、次のバッファーを選択します(next-buffer)。

C-u M-g M-g
C-u M-g g

数字nを読み取って、カレントバッファーではない、一番最近選択された、別のウィンドウにあるバッファーの、n行目に移動します。

C-x b (switch-to-buffer)コマンドは、ミニバッファーを使ってバッファー名を読み取ります。それからそのバッファーをカレントとして、現在選択されたウィンドウに表示します。空の入力は、そのとき他のウィンドウに表示されていない、一番最近カレントだったバッファーを指定します。

バッファー名を入力するとき、通常の補完とヒストリーコマンドを使うことができます(ミニバッファーを参照してください)。C-x bおよび関連するコマンドは、ミニバッファーの補完に、確認つきの寛大な補完(permissive completion with confirmation)を使うことに注意してください。存在しないバッファー名にたいする補完の後、すぐにRETをタイプすると、Emacsは‘[Confirm]’を出力し、バッファー名を確定するために2回目のRETをタイプしなければなりません。詳細は、補完の終了を参照してください。その他の補完オプションと機能についての詳細は、補完オプションを参照してください。

存在しないバッファーを指定すると、C-x bはファイルをvisitしていない新しい空のバッファーを作成し、編集用にそのバッファーを選択します。変数major-modeは、新しいバッファーのメジャーモードのデフォルトを決定します。デフォルトでは、これはFundamentalモードです。メジャーモードを参照してください。新しいバッファーを作る1つの理由は、それを一時的なノートとして使うためです。これを保存しようと試みると、Emacsは保存に使うファイル名を尋ね、バッファーのメジャーモードは、ファイル名にもとづきメジャーモードを再割り当てします(ファイルのモードを選択するを参照してください)。

少ないバッファーの切り替えでは、コマンドC-x LEFTおよびC-x RIGHTを使うのが便利です。C-x LEFT (previous-buffer)は前のバッファー(現在のフレームの一番最近選択されたバッファー順)、C-x RIGHT (next-buffer)は逆方向のバッファーに移動します。いずれのコマンドもプレフィクス数引数をサポートており、それは繰り返し回数として機能します。

現在のウィンドウとは別のウィンドウにバッファーを選択するには、C-x 4 b (switch-to-buffer-other-window)とタイプします。これはミニバッファーを使ってバッファー名の入力を求め、選択されているウィンドウではない別のウィンドウに、そのバッファーを表示して、そのウィンドウを選択します。

同様にC-x 5 b (switch-to-buffer-other-frame)はバッファー名の入力を求め、他のフレーム(フレームとグラフィカルなディスプレイを参照)にそのバッファーを表示して、そのフレームを選択します。他のウィンドウまたはフレームにすでにバッファーが表示されている場合、Emacsは新しく作成するのではなく、そのウィンドウまたはフレームを選択します。

C-x 4 bおよびC-x 5 bコマンドが表示するウィンドウまたはフレームを取得する方法については、ウィンドウでのバッファーの表示を参照してください。

これらに加えて、C-x C-fや、その他のファイルをvisitするコマンドでも、すでにファイルをvisitしているバッファーに切り替えることができます。ファイルのvisit(訪問)を参照してください。

プレフィクス引数だけを指定したC-u M-g M-g goto-lineは、ミニバッファーを使って数字nを読み取り、別のウィンドウにあるカレントバッファー以外の、一番最近選択されたバッファーを選択して、ポイントをそのバッファーのn行目の先頭に移動します。これは他のバッファーの行番号を参照するバッファーで特に有用です。ポイントが数字の直後にある場合、goto-linenのデフォルトとしてその数字を使います。ただのC-uではないプレフィクス引数では、異なる振る舞いをすることに注意してください。C-u 4 M-g M-gはミニバッファーから数字を読み取らず、カレントバッファーの4行目にジャンプします(プレフィクス引数を指定しないM-g M-gは、数字nを読み取ってカレントバッファーのn行目に移動することを思い出してください。ポイント位置の変更を参照してください)。

Emacsはスペースで開始される名前のバッファーを、内部的な用途のために使用しています。それらのバッファーは特別な方法で扱われます。たとえば、それらのバッファーではundo情報が記録されません。そのようなバッファー名を使うことは避けるのが最良です。