Previous: イメージファイルのvisit, Up: ファイルの処理 [Contents][Index]
定期的に特定のファイルのグループを編集する場合、それらをファイルセット(fileset)として定義できます。これによりvisit、query-replace
、シェルコマンドなどの特別な操作を、すべてのファイルに一度に行うことができます。ファイルセットを使うには、initファイル(Emacs初期化ファイルを参照)に、式(filesets-init)
を追加しなければなりません。これはメニューバーの‘File’メニューに、サブメニュー‘Filesets’を追加します。
ファイルセットを定義する一番簡単な方法は、ファイルを1つずつ追加する方法です。ファイルセットnameにファイルを追加するには、そのファイルをvisitしてM-x filesets-add-buffer RET name RETをタイプします。ファイルセットnameが存在しない場合、現在のファイルだけを含む新しいファイルセットを作成します。コマンドM-x filesets-remove-bufferは、ファイルセットから現在のファイルを削除します。
M-x filesets-edit(または‘Filesets’メニューの‘Edit Filesets’を選択)で、ファイルセットを直接編集することもできます。編集はCustomizeバッファーで行われます(Easy Customizationインターフェースを参照してください)。ファイルセットは通常、単純なファイルのリストですが、ファイル名にマッチする正規表現で、ファイルセットを定義することもできます。より複雑なファイルセットの例は、Customizeバッファーに記されています。将来のEmacsセッションで同じファイルセットを使うには、‘Save for future sessions’を選択するのを忘れないでください。
コマンドM-x filesets-openを使って、ファイルセットのすべてのファイルをvisitし、それらをM-x filesets-closeで閉じることができます。M-x filesets-run-cmdを使って、ファイルセットのすべてのファイルにたいして、シェルコマンドを実行します。これらのコマンドは‘Filesets’メニューからも利用可能で、メニューには既存のファイルセットが、サブメニューとして表示されています。
異なるコンセプトのファイルセット(バージョンコントロール操作のためにグループにまとめられたファイル)については、バージョンコントロールを参照してください。この種のファイルセットには名前がなく、Emacsセッション間で引き継がれません。