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多くはありませんが、Nextstepポートに特有のカスタマイズオプションがいくつかあります。たとえば修飾キーやフルスクリーン動作に影響するオプションです。そのようなオプションをすべて閲覧するには、M-x customize-group RET ns RETを使用します。
以下の変数は実際の修飾キーの挙動を制御します:
ns-alternate-modifier
ns-right-alternate-modifier
左および右のOptionキーまたはAltキー。
ns-command-modifier
ns-right-command-modifier
左および右のCommandキー。
ns-control-modifier
ns-right-control-modifier
左および右のControlキー。
ns-function-modifier
Functionキー(fnキー)。
各変数の値は目的にたいしてキーを記述するシンボル、通常のキーとともに使用された際の修飾を記述する(:ordinary
symbol :function symbol :mouse
symbol)
という形式のリスト、ファンクションキー(矢印キーのように文字を生成しない)、マウスクリックのいずれかです。
symbolがcontrol
、meta
、alt
、super
、hyper
のいずれかなら、それを表すEmacs修飾を記述すします。symbolがnone
ならEmacsはそのキーを使用せず標準的な挙動のままとなります。たとえばmacOSのOptionキーなら追加の文字の合成に使用されます。
ns-right-alternate-modifier
のような右手側のキーにたいする変数は、対応する左手側のキーと同じ振る舞いの使用を意味するleft
にもセットできます。
ns-use-proxy-icon
この変数はタイトルバーにproxyアイコンを表示するかどうかを指定します。proxyアイコンはカレントバッファーに関連付けられているファイルを、Finderから行う場合と同じ手段によって他のアプリケーション、プリンター、デスクトップ等にドラッグするために使用できます.proxyアイコンを表示するためには、tool-bar-mode
を無効にする必要があるかもしれません。
ns-confirm-quit
この変数はquit時にグラフィカルなconfirmationダイアログを表示するかどうかを指定します。
ns-auto-hide-menu-bar
この変数はEmacsフレーム選択時にmacOSのメニューバーを隠すかどうかを指定します。非nil
ならマウスポインターがスクリーン上端近傍に移動するまでメニューバーは表示されません。
ns-use-native-fullscreen
この変数はネィティブフルスクリーンか非ネイティブフルスクリーンを使用するかどうかを制御します。ネイティブフルスクリーンはmacOS 10.7以降でのみ利用可能です。
これらの変数はmacOS 10.7(Lion)以降にのみ適用されます。
ns-use-mwheel-acceleration
この変数はEmacsがシステムのマウスホイールアクセラレーションを無視するかどうかを制御します。nil
ならマウスホイールの‘クリック’はそれぞれ正確に1つのマウスホイールイベントに対応します。非nil
(デフォルト)ならマウスホイールの‘クリック’はそれぞれユーザー入力に依存して1つ以上のマウスホイールイベントに対応するかもしれません。
ns-use-mwheel-momentum
この変数はトラックパッドを使用したスクロール時にEmacsがシステムの‘momentum’を無視するかどうかを制御します。非nil
(デフォルト)なら高速にスクロールするとユーザーがトラックパッドから指を離した後も少しの間バッファーがスクロールを継続するかもしれません。
ns-mwheel-line-height
この変数はトラックパッドによるスクロールの感度を制御します。Appleのトラックパッドは行単位ではなくピクセル単位でスクロールするので、Emacsがシステムのピクセル値を行に変換します。数値をセットすると、この変数はそれをEmacsが1行とみなすピクセル数としてセットします。nil
か非数値ならデフォルトの行高さを使用します。
低い数値をセットするとトラックパッドはより高感度に、高い数値では低感度になります。