メールバッファーでC-c C-a
(mml-attach-file
)とタイプすることにより、送信するメッセージに、ファイルを添付(attach)できます。添付は、MIME(Multipurpose
Internet Mail Extensions)標準を使って行なわれます。
mml-attach-file
コマンドはファイル名と、添付ファイルのcontent
type(内容のタイプ)、description(説明)、disposition(性質)の入力を求めます。通常content
typeは自動的に検知されます。単にRETとタイプすると、そのデフォルトが適用されます。descriptionは1行のテキストで、そのメールの受取人には添付ファイルの隣に表示されます。これは空にすることもできます。dispositionは‘inline’、または‘attachment’のどちらかです。‘inline’の場合、メッセージ本文に添付ファイルへのリンクが表示され、‘attachment’の場合は、本文とは別にリンクが表示されます。
mml-attach-file
コマンドは、Messageモードに特有なコマンドです。Mailモードではかわりに、mail-add-attachmentを使用します。これはファイル名の入力だけを求め、content
typeとdispositionは自動的に決定されます。添付ファイルの説明を含めたい場合は、それをメッセージの本文にタイプしてください。
添付ファイルの実際の内容は、メールバッファーには挿入されません。かわりに、以下のような代替テキストがメールバッファーに挿入されます:
<#part type="text/plain" filename="~/foo.txt" disposition=inline> <#/part>
C-c C-cまたはC-c C-sでメッセージを送信するとき、それと一緒に添付ファイルも送信されます。
メッセージを作成しているとき、M-x
ispell-messageとタイプして、メッセージテキストのスペル訂正を行なうことができます。受信メッセージから送信用の下書きにyankした場合、このコマンドはyankされたテキストをスキップして、あなた自身が挿入したテキストだけをチェックします(このコマンドはインデント、またはあなたの入力と引用された行を区別するmail-yank-prefix
を調べます)。スペルのチェックと訂正を参照してください。
Messageモードをオンに切り替えると(C-x
mは自動的にこれを行ないます)、ノーマルフックのtext-mode-hook
とmessage-mode-hook
が自動的に実行されます。新しい送信メッセージの初期化では、ノーマルフックmessage-setup-hook
が実行されます。メールバッファーの外観を変更したい場合は、このフックを使うことができます。フックを参照してください。
これらのフックの主な違いは、それらが呼び出されるタイミングだけです。C-x m,
message-mode-hook
とタイプしたときは、メールバッファーが作成された直後にmessage-mode-hook
が実行されます。その後message-setup
関数がそのバッファーのデフォルトの内容を挿入します。これらのデフォルトの内容が挿入された後に、message-setup-hook
が実行されます。
既存のメッセージにたいして、C-x
mで作成を継続する場合、そのメールバッファーに切り替えた直後に、message-mode-hook
が実行されます。バッファーが変更されていない場合、またはそれを削除して新たに作成を開始する場合には、デフォルトの内容が挿入された後に、message-setup-hook
が実行されます。