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Orgモードは、Emacsをオーガナイザーおよび/またはオーサリングツールとして使用するための、Outlineモードの変種です。名前が拡張子.orgで終わるファイルは、Orgモードで開かれます(ファイルのモードを選択するを参照してください)。明示的にOrgモードに切り替えるには、M-x org-modeとタイプしてください。
Orgモードでは、Outlineモードのように、各エントリーは1つ以上の‘*’文字で始まるヘッダー行をもちます。アウトラインのフォーマットを参照してください。それに加えて、‘#’文字で始まる行は、コメントとして扱われます。
Orgモードは、簡単にアウトライン構造を眺めたり操作するためのコマンドを提供します。それらのコマンドのうち、一番簡単なのはTAB
(org-cycle
)です。ヘッダー行でこのコマンドを呼び出すと、サブツリーを — (i)ヘッダー行だけを表示
(ii)ヘッダー行と、(あれば)直接の子ヘッダー行だけを表示 (iii)サブツリー全体を表示 —
の3つの異なる視点で巡回します。ボディー行にたいして呼び出された場合、TABにグローバルにバインドされたコマンドが実行されます。
Orgモードのバッファーの任意の場所で、S-TAB
(org-shifttab
)とタイプすることにより、アウトライン構造全体を — (i) 最上位ㇾベルのヘッダー行だけを表示
(ii)ボディー行を除いたすべてのヘッダー行を表示 (iii) すべてを表示 — の3つの異なる視点で巡回します。
ヘッダー行でM-<UP> (org-metaup
)またはM-<DOWN>
(org-metadown
)とタイプすることにより、ボディー行と(あれば)サブツリーを含むバッファー内のエントリー全体を、上または下に移動できます。同様にM-<LEFT>
(org-metaleft
)およびM-<RIGHT>
(org-metaright
)で、ヘッダー行を昇格または降格できます。ボディー行で呼び出された場合は、それらのキーにグローバルにバインドされたコマンドが実行されます。
以下のサブセクションでは、オーガナイザーやオーサリングシステムとしてOrgモードを使用するための基本的な操作方法を解説します。詳細については、Introduction in The Org Manualを参照してください。