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13.3.3 セカンダリー選択

プライマリー選択に加えて、Xウィンドウシステムはセカンダリー選択(secondary selection)として知られる、同様な第2の機能を提供します。最近ではセカンダリー選択を使うXアプリケーションの数は多くありませんが、以下のEmacsコマンドによりアクセスできます:

M-Drag-mouse-1

ボタンを押した場所からボタンを話した場所までを、セカンダリー選択としてセットします(mouse-set-secondary)。ドラッグして選択されたテキストは、フェイスsecondary-selectionを使ってハイライトされます。ウィンドウの上端または下端を越えてマウスをドラッグすると、mouse-set-regionと同様にウィンドウは自動的にスクロールします(編集のためのマウスコマンドを参照してください)。

このコマンドはkillリングを変更しません。

M-mouse-1

セカンダリー選択(secondary selection)の終端をセットします(mouse-start-secondary)。もう一方のをセットして選択を完了するには、M-mouse-3を使用します。このコマンドは、新たなセカンダリー選択開始時に、既存のセカンダリー選択をキャンセルします。

M-mouse-3

以前にM-mouse-1で指定された位置から、M-mouse-3でクリックされた点を終点とするセカンダリー選択をセットします(mouse-secondary-save-then-kill)。これは選択されたテキストをkillリングにも保存します。同じ場所での2回目のM-mouse-3は、作成されたセカンダリー選択で選択されたテキストをkillします。

M-mouse-2

クリックした場所にセカンダリー選択を挿入し、ポイントをyankしたテキストの最後に配します(mouse-yank-secondary)。

Mouse-1と同様、M-mouse-1のダブルクリックで単語、トリプルクリックで行を処理します。

mouse-yank-at-pointが非nilの場合には、M-mouse-2はポイント位置にyankします。どこをクリックしたか、さらにはフレームのどのウィンドウをクリックしたかは関係ありません。編集のためのマウスコマンドを参照してください。このユーザーオプションはインタラクティブな検索にも影響します。非nilならフレームの任意の場所でのマウスによるテキストのyankは、検索文字列に追加されます。