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GUDはブレークポイントのセットとクリアー、スタックフレームの選択、プログラムのステップ実行のためのコマンドを提供します。
ポイントのあるソース行にブレークポイントをセットします。
ソースバッファーからC-x C-a C-b
(gud-break
)が呼び出された場合、カレントソース行にデバッガーのブレークポイントをセットします。このコマンドはGUDを開始した後だけ利用可能です。デバッガーサブプロセスに関連付けられていないバッファーで呼び出すと、エラーをシグナルします。
以下のコマンドは、GUD interactionバッファーとグローバルの両方で利用可能ですが、キーバインドが異なります。キーがC-cで始まるものはGUD interactionバッファーだけで利用可能で、C-x C-aで始まるものはグローバルに利用可能です。コマンドのいくつかはツールバーを通じても利用可能です。また、特定のデバッガーではサポートされないものもあります。
GUD interactionバッファーで参照される最後のソース行を、別のウィンドウに表示します(gud-refresh
)。
次の1行を実行します(gud-step
)。その行が関数呼び出しを含む場合、関数呼び出しに入った後に実行をストップします。
次の1行を実行します(gud-next
)。その行が関数呼び出しを含む場合、関数の中でストップせずに関数をステップオーバーします。
機械語の1命令を実行します(gud-stepi
)。
ポイント位置の式を評価します(gud-print
)。表示したい正確な式をEmacsが表示しない場合、最初に式をリージョンとしてマークします。
停止位置を指定せずに実行を継続します。プログラムは、ブレークポイントに達する、プログラム終了、またはデバッガーがチェックしているシグナルを受けとるまで実行を続けます。
カレントソース行にブレークポイントがある場合、ブレークポイントを削除します。GUD interactionバッファーでこのコマンドを使用する場合、プログラムが最後に停止した位置に適用されます。
カレントソース行に、一時的なブレークポイントをセットします(gud-tbreak
)。GUD
interactionバッファーでこのコマンドを使用した場合、プログラムが最後に停止した位置に適用されます。
次の外側のスタックフレームを選択します(gud-up
)。これはGDBコマンドの‘up’と等価です。
次の内側のスタックフレームを選択します(gud-down
)。これはGDBコマンドの‘down’と等価です。
カレント行まで実行を継続します(gud-until
)。プログラムは、ブレークポイントに達する、プログラム終了、またはデバッガーがチェックしているシグナルを受けとる、またはカーソルがある行に到達するまで実行を続けます。
選択されたフレームがリターンするか、他の理由により停止するまでプログラムを実行します(gud-finish
)。
GDBを使用している場合、追加のキーバインディングが利用可能です:
ソースバッファーだけで有用です。gud-jump
はプログラムの実行箇所をカレント行に転送します。別の言い方をすると、プログラムが次に実行するのは、このコマンドを与えた位置になります。新しく実行される行が前の関数とは異なる場合、多分奇妙な結果になるので、GDBは確認を求めます。詳細は、GDBマニュアルのエントリーjump
を参照してください。
GDBの場合、シンボル名を補完します(gud-gdb-complete-command
)。このキーはGUD
interactionバッファーだけで利用可能です。
これらのコマンドは、それが意味がある場合には、数引数を繰り返し回数と解釈します。
TABは補完コマンドに割り当てられているので、GDBでデバッグしているプログラムへのタブの入力には使えません。タブの入力にはC-q TABとタイプしてください。