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8.3 テキストの消去

DEL
BACKSPACE

ポイントの前の文字、またはリージョンがアクティブのときはリージョンを削除します(delete-backward-char)。

Delete

ポイントの後の文字や書記素クラスター(grapheme cluster)、またはリージョンがアクティブのときはリージョンを削除します(delete-forward-char)。

C-d

ポイントの後ろの文字を削除します(delete-char)。

C-k

行末までkillします(kill-line)。

M-d

次の単語(word)の末尾までを前方にkillします(kill-word)。

M-DEL
M-BACKSPACE

前の単語の先頭までを後方にkillします(backward-kill-word)。

コマンドDEL (delete-backward-char)は、ポイントの前の文字を削除して、カーソルと後ろの文字を後方に移動します。ポイントが行の先頭にある場合、前の改行を削除して、その行を前の行と連結します。

しかしリージョンがアクティブのとき、DELはリージョンのテキストを削除します。リージョンの説明は、マークとリージョンを参照してください。

ほとんどのキーボードでは、DELにはBACKSPACEというラベルがついていますが、このマニュアルではDELと呼ぶことにします(DELDeleteと混同しないでください。Deleteについてはこの後で議論します)。いくつかのテキスト端末では、EmacsはDELを正しく認識しません。もしこの問題に遭遇したときには、DELで削除できない場合を参照してください。

コマンドDelete (delete-forward-char)は、反対方向に削除します。これはポイントの後ろの文字、たとえばカーソルの下の文字を削除します。ポイントが行末にある場合は、その行を次の行と連結します。DELと同様、リージョンがアクティブのときはリージョンのテキストを削除します(マークとリージョンを参照)。ポイントの後の文字がその後の文字と合成されて、単一の表示単位として表示される文字の場合、いわゆる書記素クラスター(grapheme cluster)としてシーケンス全体が表現されるような場合には、Deleteはそのシーケンス全体を一度に削除します。これはたとえ文字が合成されている場合にも常に文字を1つだけ削除するDELとは対照的です。

C-d (delete-char)は、Deleteと同じようにポイントの後ろの文字を削除しますが、リージョンがアクティブかどうかは関係ありません。

上述した削除コマンドについての詳細な情報は、削除を参照してください。

C-k (kill-line)は行を一度に消去(kill)します。もし行頭または行の途中でC-kとタイプすると、行末までのすべてのテキストをkillします。行末でC-kとタイプすると、その行を次の行と連結します。

C-kと関連するコマンドについては、テキストのkillと移動を参照してください。