Fortranモードは、固定形式(fixed form)(またはタブ形式(tab
format))のソースコードを編集するためのモードです(通常はFortran 77)。よりモダンな自由形式(free
form)のソースコードを編集するためには、F90モード(f90-mode
)を使用します。Emacsは通常、拡張子が‘.f’、‘.F’、‘.for’のファイルにたいしてはFortranモードを使用し、拡張子が‘.f90’、‘.f95’、‘.f03’、‘.f08’のファイルにたいしてはF90モードを使用します。auto-mode-alist
をカスタマイズして、拡張子を追加することができます。GNU
Fortranは、これら自由形式と固定形式の両方をサポートします。このマニュアルでは主にFortranモードを記述しますが、対応するF90モードの機能については、その都度言及します。
Fortranモードは、Fortran命令文およびサブプログラムにたいする特別な移動コマンドと、Fortranのネスト規則、行番号、行継続された命令文を理解する、インデントコマンドを提供します。Fortranモードは、長い行を適正なFortranの継続行にブレークする、Auto Fillモードをサポートします。FortranモードはHideshowマイナーモード (Hideshowマイナーモードを参照してください)、 、およびImenu (Imenuとはを参照してください)もサポートします。
Fortranのコメントは他の言語とは異なるので、コメントのための特別なコマンドも提供されています。ビルトインのabbrev(省略形)は、Fortranキーワードをタイプする手間を削減します。
M-x
fortran-modeを使用して、このメジャーモードに切り替えます。このコマンドはフックfortran-mode-hook
を実行します。
フックを参照してください。