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50.3.8 ファンクションキーのリバインド

キーシーケンスには、通常の文字と同じようにファンクションキーを含めることができます。Lisp文字(実際は整数です)がキーボードの文字を表すように、Lispシンボルはファンクションキーを表します。ファンクションキーのラベルに示された単語が、それにタイプするLispシンボルの名前になります。以下は一般的なファンクションキーにたいする、慣例的なLisp名です:

leftuprightdown

カーソル矢印キーです。

beginendhomenextprior

その他のカーソルを再配置するキーです。

selectprintexecutebacktab
insertundoredoclearline
insertlinedeletelineinsertchardeletechar

その他のファンクションキーです。

f1f2、…、f35

(キーボード上部にある)番号つきのファンクションキーです。

kp-addkp-subtractkp-multiplykp-divide
kp-backtabkp-spacekp-tabkp-enter
kp-separatorkp-decimalkp-equal
kp-priorkp-nextkp-endkp-home
kp-leftkp-upkp-rightkp-down
kp-insert kp-delete

(標準的なキーボードでは右側にある)キーパッドの名前や句読点のキーです。

kp-0kp-1、…、kp-9

キーパッドの数字キーです。

kp-f1kp-f2kp-f3kp-f4

キーパッドのPFキーです。

これらの名前は便利ですが、いくつかのシステム(特にXを使用するシステム)では、異なる名前を使用するかもしれません。端末のファンクションキーにたいして、どのシンボルが使用されているか確認するには、C-h cとタイプして、その後にそのファンクションキーを入力してください。

ファンクションキーにバインドする例については、initファイル内でのキーのリバインドを参照してください。

多くのキーボードの右手側には、テンキーボード(numeric keypad)があります。キーパッドのテンキーは‘Num Lock’とラベルされたキーで切り替えるにことにより、カーソル移動キーにもなります。デフォルトでは、Emacsはこれらのキーを、メインのキーボードの対応するキーに変換します。たとえば‘Num Lock’がオンの場合、テンキーのlabeled ‘8’のラベルがついたキーはkp-8を生成し、これは8に変換されます。また‘Num Lock’がオフの場合、このキーはkp-upを生成し、これはUPに変換されます。8UPのようなキーをリバインドした場合、それはキーパッドの対応するキーにも影響します。しかし直接‘kp-’をリバインドした場合、これはメインのキーボードの等価なキーに影響を与えません。修飾されたキーは変換されないことに注意してください。たとえばMetaキーを押したまま、テンキーの‘8’を押すと、これはM-kp-8を生成します。

Emacsは変数keypad-setupkeypad-numlock-setupkeypad-shifted-setupkeypad-numlock-shifted-setupを使用することにより、テンキーのキーをバインドするための便利な方法を提供します。これらの変数は‘keyboard’カスタマイズグループで見つけることができます(Easy Customizationインターフェースを参照してください)。キーをリバインドして、数引数を発行するなど、他のタスクを行なうことができます。