Next: , Previous: , Up: カッコに付随する編集のためのコマンド   [Contents][Index]


27.4.2 カッコ構造の移動

以下のコマンドはカッコ(または、あなたが使用している言語で、そのような区切りとして使用される文字)で区切られてグループ化されたものを移動するコマンドです。これらのコマンドは、カッコを含んでいたとしても文字列とコメントを無視し、エスケープ文字でクォートされたカッコも無視します。これらのコマンドは主にプログラムの編集を意図していますが、カッコを含む任意のテキストの編集にも有用です。これらは内部的には“リストコマンド”として参照されます。なぜならLispではこれらのグループはリストだからです。

これらのコマンドは、開始ポイントが文字列やコメントの中でないと仮定します。これらのコマンドを文字列やコメントの中から呼び出したとき、結果は信頼できません。

C-M-n

カッコでグループ化されたグループを飛び越えて、前方に移動します(forward-list)。

C-M-p

カッコでグループ化されたグループを飛び越えて、後方に移動します(backward-list)。

C-M-u

カッコによる構造を上に移動します(backward-up-list)。

C-M-d

カッコによる構造を下に移動します(down-list)。

リスト(list)コマンドのC-M-n (forward-list)と、C-M-p (backward-list)は、グループ化されたカッコを前方または後方に、1つ(またはn個)飛び越えて移動します。

C-M-nC-M-pは、カッコによる構造において同じレベルに留まろうと試みます。1レベル(またはnレベル)に移動するには、C-M-u (backward-up-list)を使用します。C-M-uは対応が取れていない、前にある開始区切りへ、後方に移動します。正の引数は繰り返し回数を意味します。負の引数は移動の方向を逆転するので、このコマンドは1レベル以上を上に、前方に移動します。

カッコによる構造をに移動するには、C-M-d (down-list)を使用します。Lispモードでは‘(’は開始区切りなので、これは‘(’を検索するのとほとんど同じです。引数は何レベルしたに移動するかを指定します。