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VC Directoryバッファーは、ディレクトリーツリーにあるファイルのバージョンコントロール状態を見て、それらのファイルにバージョンコントロール操作を実行するために特化したバッファーです。特に複数ファイルのVCファイルセットにたいして、C-x v vのようなコマンドを適用するのに使用されます(VC Directoryコマンドを参照してください)。
VC Directoryバッファーを使用するには、C-x v d
(vc-dir
)とタイプします。これはミニバッファーを使用してディレクトリーの名前を読み取り、そのディレクトリーにたいするVC
Directoryバッファーに切り替えます。デフォルトでは、バッファーの名前は*vc-dir*です。その内容については、
VC Directoryバッファーで説明します。
vc-dir
コマンドは、指定したディレクトリーで使用されているバージョンコントロールシステムを自動的に検知します。そのディレクトリーにたいして複数のバージョンコントロールシステムが使用されている場合、C-u
C-x v dのようにプレフィクス引数を指定して、このコマンドを呼び出す必要があるでしょう。これはVC
Directoryバッファーが使用すべきバージョンコントロールシステムの入力を求めます。
VC Directoryバッファーに加えて、EmacsにはCVSに特化したPCL-CVSと呼ばれる似た機能があります。About PCL-CVS in PCL-CVS—The Emacs Front-End to CVSを参照してください。
Diredバッファー(Dired (ディレクトリーエディター)を参照)からVCコマンドを呼び出すこともできます。この場合には、呼び出したVCコマンドはマークされているファイル(マークされているファイルがなければカレント行のファイルがデフォルト)をカレントファイルセットとみなします(バージョンコントロール下での基本的な編集を参照)。