13.5 グローバルマークリング

各バッファーに属する普通のマークリングに加えて、Emacsにはグローバルマークリング(global mark ring)が1つあります。以前マークをセットしてからバッファーを切り替えた場合、マークをセットすると、マークはカレントバッファーのマークリングに加えて、グローバルマークリングにも記録されます。その結果、グローバルマークリングには訪れていたバッファーの系列が記録され、各バッファーではマークを設定した箇所が記録されます。グローバルマークリングの長さは、global-mark-ring-maxで制御され、デフォルトは16です。

グローバルマークリングへのマークの記録は、何らかのコマンドがマークをセットしたときだけであることに注意してください。既にマークがセット(マークのセット)を参照してある場所でC-SPCを使用したことによって単に既存のマークがアクティブになった場合には、マークはグローバルリングにpushされません。

コマンドC-x C-SPC (pop-global-mark)は、グローバルリングの最新のバッファー位置にジャンプします。これもリングを巡回するので、連続してC-x C-SPCを使うことにより、古いバッファーのマーク位置に移動します。

This page has generated for branch:work/emacs-30_69b16e5c63840479270d32f58daea923fe725b90, commit:8c196e027afcda4529432b01ae733033b6ca1270 to check Japanese translation.