ミニバッファーがアクティブのときインクリメンタル検索を開始すると、Emacsはミニバッファーの内容を検索します。通常のバッファーにたいする検索とは異なり、エコーエリアはミニバッファーの表示に使われているので、検索文字列はエコーエリアには表示されません。
ミニバッファーでのインクリメンタル検索が失敗すると、ミニバッファーヒストリーを検索します。ミニバッファーヒストリーを参照してください。ミニバッファーとミニバッファーのヒストリーは、一番古いヒストリー要素が最初で、カレントのミニバッファーが最後にある、一連のページとして視覚化することができます。前方検索のC-sは前方、つまり新しいページを検索し、後方検索のC-rは後方、つまり古いページを検索します。普通のバッファーの検索と同様、検索が失敗すると、最後から最初のページ、またはその逆に巻き直して検索します。
カレントマッチがヒストリーの要素にあった場合、ヒストリーの要素はミニバッファーに取り出されます。インクリメンタル検索を正常に終了(たとえばRETをタイプ)すれば、それはミニバッファーに残ります。検索を取り消すのはC-gで、これによりミニバッファーの内容は検索を開始したときのものに復元されます。